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【ブログの自動化はできない?】ChatGPTに 自衛隊(89式小銃)について質問してみた

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様々な分野で急速に拡大しているAIの活用ですが、その中でもとくに有名なのがChatGPTです。


AIに言葉で問い合わせをすると、自動で回答を組み上げてくれる画期的なサービスです。


私はブログを運営している関係から、ブログ界隈でも「AIによるブログ記事執筆の自動化」をうたうコンサルもどきが増えてきているなと感じます。


確かに、テーマを与えれば自動でネット上の情報を集めて記事として組み立ててはくれますが、その情報の正確性は正直手放しで信じることができません。


この記事では、自衛隊の正式採用中である89式小銃についてChatGPTに尋ねた結果の考察を行います。


私の趣味と好奇心の合わせ技です。


結論から申し上げますと、

AI(特にノーマルのChatGPT)に記事作成をぶん投げるのは時期尚早である

ことが分かりました。


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私からの質問文

「あなたの知りうる限りで、89式小銃について詳しく説明してください。」

「追加で質問する必要がないほどに詳しくお願いします。」


回答のコピペ(「」内) および私の添削(赤字)

「89式小銃は、日本の自衛隊が採用しているアサルトライフルであり、Type 89とも呼ばれます。以下は詳細な説明です:」

「89式小銃」というワードから自衛隊で正式採用されている小銃であることを判断し、さらに英語表記の「Type89」まで引き出してきたのは素晴らしいです。


1.  設計と歴史:

「89式小銃は、1989年に制式採用されたことからその名前が付けられました。これは、前任の62式自動小銃を代替するために設計されました。」

採用年はあっていますが、89式に更新される前の主力小銃は64式自動小銃ですので誤っています。


「日本国内のいくつかの銃器メーカーと自衛隊の技術者が協力して設計されました。」

設計は64式に引き続き豊和工業により行われており、他社との協力はありません。

そもそも日本国内で軍用銃を生産できるのは豊和工業のみです。

好意的に見れば、かつて豊和工業がライセンス生産していたAR-18等を参考にしているので豊和工業の完全オリジナルとは言えなくもない…かも?


2. 特徴:

「89式小銃は、5.56x45mm NATO弾を使用し、セミオートおよびフルオートの射撃モードを持っています。」

射撃モードについては、これに加えて「3点バースト」がありますので不十分です。


「バレル長は420mmで、折りたたみ可能な銃床が特徴的です。」

銃身長は正しいのですが、折り曲げ銃床は標準装備ではなくバリエーションの一つです。

大半の89式は固定銃床式で、折り曲げは空挺隊員や車両搭乗員の装備に限られます。


「ポリマーハンドガードにはピカティニーレールがあり、アクセサリーの取り付けが容易です。」

89式小銃のハンドガードにはピカティニーレールは装備されていません。

アッパーレシーバー上にはレールを装備して照準器を乗せている部隊もありますが、それも外付けオプションです。

レールを装備するにはハンドガードそのものを交換する必要があります。


3. 使用:

「自衛隊の主力アサルトライフルとして、陸上自衛隊および海上自衛隊で広く使用されています。」

海上自衛隊でも使用はされていますが、採用は「立入検査隊」などの一部の部隊に限定されています。


「また、特殊部隊や警察部隊でも採用されており、日本国内外でさまざまな役割で使用されています。」

警察の特殊部隊「SAT」や海上保安庁にも採用されているので正しいです。

ただし、国内外での使用については、自衛隊の海外派遣にて装備されているという意味では正しいですが、輸出はされていないので外国軍は使用していません。


4.外見とデザイン:

「89式小銃は、折りたたみ式の銃床と独自の外観で知られており、他のアサルトライフルと区別されます。」

上述の通り、折り畳み銃床は全体のうちの一部です。

外観についても、89式のみの特別なものはありません。

他の銃と同様にその他の銃とのデザインの違いがあります。


「ダークグリーンのフレームにブラックのバレルと銃床が特徴的なカラースキームです」

銃本体は黒一色で作られていますので誤りです。


5.追加情報:

「この小銃は、バレル交換などの特定の部品の交換が容易で、さまざまなバリエーションが存在します。」

おそらくSCARやXM8などのようなモジュラーライフルのことを言っているのでしょうが、89式は当てはまりません。バリエーションも銃床の折り曲げの有無のみです。


「改良版であるType 89-Fとして知られるバージョンも開発されており、性能と耐久性が向上しています。」

Type-89-Fは英語圏の一部において「89式小銃の折り曲げ銃床式」を示す略称です。

フォールディングストックの「F」ですね。

つまり性能および耐久性の向上のための改良版ではありません。


「これは89式小銃の概要ですが、詳細については、公式な自衛隊の情報源や銃器専門家の意見を参考にすることをお勧めします。」

詳細どころか提示された内容の正しさについても他の情報を参考にする必要があります。


まとめ

以上のように、特定のテーマを与えた場合の回答は、一見それっぽいものの、内容が一部でたらめになっていることが分かります。


ちなみに、私が添削した内容は決してマニアックの極みという内容でもなく、一般人がネットから得られる情報が殆どです。Wikipediaとかね。


想定できることとして、AIは様々な情報をバラバラの状態で集めたうえで、それらを組み合わせて理論建てた文章を構築しているようです。


例えば、89式の前任の話題において「62式小銃」というワードが出ましたが、実は「62式機関銃」というよく似た名前の軽機関銃がかつて自衛隊では装備されていました。

人間であれば気付けるような違いも、類似した情報を組み立てていく中で混同しているのかもしれません。


AIの能力は非常に高く、スピードも単純作業の正確性も人間をはるかに凌ぎますが、現時点では「情報そのもの精度」において疑問符が残ることが分かりました。


よって、今の段階では、AIに情報収集を丸投げするのは危険だと言えます。

特に自分が詳しくないジャンルについては危険性が顕著です。

ブログの記事やYoutubeのゆっくり解説などをAIに書かせるなど以ての外です。


誤った情報を披露して恥をかくだけならまだしも、誤った情報が実害となって現れる可能性もあるのですから。


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