物騒な世の中、
いつどんな事件に巻き込まれるか分かりません。
不幸にも事件の被害者になってしまったとき、
命を取られたり傷つけられたりすることの次に困ることの一つが、
人質に取られることだと思います。
人質になってしまったときに出来ることは殆どありませんが、
可能な限り身を守ることに専念しましょう。
本記事では、人質に取られた際のNG行為を3つご紹介します。
NG① ヒーローになろうとする
多くの男子中学生が妄想することの一つに
「学校にテロリストが現れ、それを制圧する」というものがあります。
実は過去にロシアでそのような事件が起きています。
本記事では詳細は省きますが、スペツナズまで出動しているのに
数百人規模の死者が発生しました。
基本的に武装した人間を一般人がどうこう出来ることはありません。
相手が戦闘技能を持っている場合は特にそうです。
訓練も装備もない一般人ががテロリストを制圧するなんてことは基本的に不可能です。
上記画像はGRUのスペツナズですが、このような人達ですら対処が難しいのが人質救出作戦です。
また、英雄的行動と言うのは目を付けられます。
たとえば、あなたの家族や友達を害したり、関係ない人に危害を加えるなど、
反抗を防ぐために見せしめの対象となるでしょう。
人質は2人以上いる場合は容易に消費されます。
一人を排除してしまっても、まだそれを繰り返せるのですから。
自分や周りの人が消費対象にならないように心がけましょう。
犯人を刺激せず、モブに徹するのが吉です。
ただし、自分の命や自分より大切な人の命が脅かされている場合は
大人しく死にゆく必要はありません。
NG② パニックになる
どんな状況であれ、パニックになることにメリットはありません。
強いてメリットを上げるとするなら、
多少奇怪な行動をしても
「ああ、あの人はパニックを起こしているんだな」
と、ある程度の理解をしてもらえることくらいでしょうか。
ともかく、人質になってしまった際にパニックになることは特にお勧めできません。
犯人にとってパニックを起こした人質を排除するのは
実はメリットが多いのです。
犯行中の犯人と言うのは極度のストレスに晒されています。
被害者からしてみれば、犯人のストレスなど知ったことかという気持ちになりますが、
高ストレス環境下にいる犯人の行動や思考は脅威です。
特に、人質には大人しくしていてほしいと思っている中で、
ギャアギャアとパニックを起こしている人がいれば、
当然排除したいと思うでしょう。
さらに、人質のうち誰かを排除するというのは、
他の人質や警察などの治安当局に対して
大きな抑止力を発揮します。
言うことを聞かなければ容赦はしない
というメッセージを極めてシンプルな形で披露できるのですから。
以上のメリットを同時に果たすために、
パニックを起こし、犯人の指示に従わない人は
真っ先に見せしめの対象となるのです。
NG③ 救助隊にすがり寄る
人質事件が発生すると、警察や自衛隊が対処にあたります。
基本的には交渉による無血解決を模索しますが、
状況によって突入し制圧による解決を試みます、
突入部隊は訓練を受けたプロですが、
彼らも言うまでもなく強いストレスを受けています。
人質の立場からすれば救助隊が来るとつい助けを求めたくなりますが、
指示があるまで絶対に動かないでください。
そして、指示の通り行動してください。
指示に従わず突然立ち上がったり救助隊に駆け寄ったりすると
彼らに撃たれる可能性があります。
人質事件では現場の詳細が分からないことが往々にしてあり、
そのような状況では誰が犯人で誰が人質か正確に掴めていません。
当然突入部隊もプロですので敵味方の識別能力に長けてはいますが、
動き回る人質というのは邪魔にしかなりません。
繰り返しになりますが、
良くて取り押さえられ、悪くすると撃たれます。
人質にできることはその場でうずくまり頭を守り、
もし手錠をかけられそうになっても抵抗しないでください。
また、突入の際には音響閃光弾(スタングレネードやフラッシュバンと呼ばれます)が使用されることがあります。
大きな音や閃光を感じたらその場にうずくまり騒ぎが収まるのを待ってください。
突入が始まれば人質にできることは双方の邪魔にならないようにすることのみです。
まとめ
犯罪に巻き込まれ人質になってしまうことがあったとしても、
悪いのは犯人であり人質には何の非もありません。
とはいえ、実際の危機に瀕するのは人質であり、
できるだけ危険が身に降りかからないようにすることが重要です。
もし今後の人生で人質になってしまう事態に巻き込まれてしまったら、
上記で述べた3つのしてはいけないことを意識して、
救助されるのを待ちましょう。
この手の知識というのは杞憂であり大抵は何の役にも立たず、
言うなればゾンビが来たらどうしようと妄想して楽しむ類のものです。
しかし、こう言う知識が単なる妄想の類で終わるのであれば、
それに越したことはありません。
この記事が役に立つ状況に私やみなさんが陥らないことを祈っています。
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