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【自衛隊】教育隊で辛かった思い出【辛いのは最初だけ!】

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自衛隊・ミリタリー・安全
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入隊直後の新隊員は右も左も分からないどころか、前後も上下も分からないほどのカルチャーショックを受けます。

何しろ今まで18年以上過ごしてきた民間から離れ、自衛隊という軍事組織の一員になったのです。根本から生活のリズムが変わり、特に「鉄は熱いうちに打て」の如く、入隊直後からビシビシと厳しく指導されることになります。

毎年多くの新隊員が駐屯地に足を踏み入れ、中には前期教育を修了することなく去ってしまう人もいます。

今回は、入隊直後のカルチャーショックと辛いと感じたことを私の体験談からご紹介します

ちなみに辛いのは最初の今だけ。慣れればどうということはないですし、必ず慣れます。

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自分は自由だったのだと実感する。

引用元:陸上自衛隊HP

自衛隊に入隊する人の多くは数日前まで学生だった若者です。最近では年齢制限が引き上げられ32歳まで自衛官になる道が用意されていますので、転職組も多くなっていることでしょう。

そのどちらにも共通して言えるのは、今までの生活では「自分の時間」が用意されていたということです。

中には全寮制でバリバリの体育会系出身の人もいて、そういう人にとって新隊員教育期間中の生活は今までとほとんど変わらないと感じるそうですが、大半の人にとっては初めての生活スタイルになります。

0800~1700の課業時間はもちろん、起床から国旗掲揚までの時間、課業終了から消灯までの時間のほとんどの時間で自由を謳歌することができません。

朝は間稽古や身支度、居室の整頓などに忙殺され、夜は夜で翌日の準備や洗濯などで時間を取られます。そのすべての時間に「班長」が目を光らせており、怠惰な生活は許されません。

段々と要領よく生活できるようになると自分の時間を確保できるようになったり苦痛に慣れてきますが、最初の最初は本当にしんどいです。一人になれるのはトイレの個室くらいですから。

でも大丈夫。時間が解決してくれます。最初はどんな環境でも辛く感じるものです。

めちゃくちゃ厳しく指導される。正直怖い。

引用元:陸上自衛隊HPより

転職組は経験済みかもしれませんが、一般的な学生が自衛隊に入隊して一番の衝撃を受けるのは暴言紛いの怒声を発する班長でしょう。

「最近の若い奴らは…」とかいう問題ではなく、学生が普通の日常生活を送るうえで家族以外の大人に怒鳴られる機会はそうそうないでしょう。運動部であっても常時怒鳴られっぱなしのようなガチの体育会系でもなければ経験しない環境です。

新隊員はとにかく怒鳴られ続けます。

起床ラッパと同時に班長の怒声が響き、即材に最速で着替えて舎前へ集合します。着替えている間も移動している間もどこかしらで怒鳴り声が聞こえます。

そして舎前に集合した新隊員の子たちは動きの悪さについて怒鳴られ、みんなで腕立て伏せをすることでしょう。その間も声が小さいだとか、胸を落とせだとか怒鳴られます。

点呼が終わった後もゆっくりする時間はありません。決められた時間内に決められた身支度ができないと皆で仲良く反省(腕立て)をすることになります。当然怒鳴られます。

こんな具合で朝から晩までやたらと怒鳴られる機会に恵まれ、特に私みたいに要領の悪い人は良く怒られてしまい委縮します。私は本当にどんくさくて入室要領もまともに覚えられないありさまでした。

でも大丈夫。これも時間が解決してくれます。生活に慣れてくれば怒られることは減ります。

班長達も理不尽に新隊員をサンドバッグにしているわけではありません。怒る理由がなければただの上官です。

一日の中で一番嫌だった時間

毎年大量の新隊員が生まれる自衛隊では、教育プログラムが画一化されています。つまり、いつまでに何ができるようになっていなければならないのかが定められています。それを実現するために最初の3ヶ月(前期教育)では分刻みでスケジュールが設定されます。

その忙しさたるや目も回るほどで、最速で移動し、食事は胃に流し込み、座学で知識を詰め込み頭を無にして訓練に臨みます。

そうすると意外なことに、一日が非常に短く感じます。さっき昼飯食べたと思ったら、もう晩飯の時間かってくらい忙しい一日を送ります。

一般社会であれば風呂で汗を流し、労働のご褒美に一杯飲みながらのんびりするところですが、教育隊では許されざる行為です。というかそんな時間がありません。

課業後もあわただしく過ごし、一時間程度の余暇を過ごすと消灯時間になります。部隊(駐屯地)によって時間は違いますが、だいたい22時台にはラッパの音色とともに消灯時間になります。

厳しい訓練の疲れからぐっすり、なのですが、眠りに落ちるまでに何かしら考えてしまうのは人間の性でしょう。そしてたいていは今の辛い現状に対する不満を思ってしまうのです。

何しろ数週間前までは学校が終われば自分の好きなように過ごしていたのです。遅くまで友達と遊んだり、一人の時間を満喫したりするのが当たり前の世界から、どこに行っても同期がいて厳しい班長が目を光らせている世界に来たのです。自ら望んで来たとは言え辛くないはずがありません。

一日が始まってしまえば一気に進みます。しかし始まってほしくないと思ってしまうのです。

私は唯一ネガティブな気持ちになってしまう消灯前の時間が嫌いでした。

しかし大丈夫、どうせ明日はやってくるのだし、必ず慣れます。辛いのは今だけ!

まとめ

自衛隊に限らず、新社会人は不安でいっぱいなことでしょう。今までのようにお客さんでいられた学生時代は終わり、これからは価値を生み出すための存在としての期待が降りかかります。

しかし、その見返りに収入を得て生活していくのです。

周りを見てください。

あなたが辛いと思う環境でも日々を過ごす人に囲まれているはずです。

新人のうちの辛さは今までの生活とのギャップが大部分を占めます。ではどうするか?

慣れるのを待つのです。

時間が解決してくれる悩みというのは意外と多いものです。

ただし!

どうしてもダメだ。最悪の結末しか想像できない。そんな状況になれば迷わず逃げ出してください。

※でも逃げるだけじゃダメですよ。逃げた先では心機一転頑張らなくてはなりません。

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