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【笑顔の裏に隠された正体】古泉一樹の解説【涼宮ハルヒシリーズ】

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涼宮ハルヒの憂鬱
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涼宮ハルヒの憂鬱


というライトノベルを覚えていますでしょうか。


私がオタク趣味に傾倒していた15.6年前、一世を風靡していた作品です。


当時はアニメやライトノベルを好んで見ていた私のような人種はキモオタというレッテルを貼られていました。

今ではオタク趣味から遠のき、キモオタから「オタ」が抜けて「キモ」だけが残ってしまいましたが。


涼宮ハルヒシリーズは、オタク趣味が広く認められるようになった先駆けの世代です。


ライトノベルと言っても、食わず嫌いをされていただけで、フィクションとして面白いものが沢山あります。

大人になった今読み返してみても、思い出補正がかかっているにせよ、展開にはワクワクさせられます。


この記事では、涼宮ハルヒシリーズでのメインキャラの1人、

SOS団の副団長にして、少年エスパー戦隊、涼宮ハルヒの望んだ超能力者である


古泉一樹について解説します。


アニメ版ハルヒの小野Dと古泉はハマリ役だと思います。

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ご意見ご感想は Twitter:@tanshilog まで頂けますとうれしいです。


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古泉一樹とは

主人公である「キョン」(本名不明の男子高校生)や、物語の中心となる「涼宮ハルヒ」の通う、県立東高校に転校してきた男子生徒です。


5月という半端な時期に転校してきたことから、ハルヒは転校初日の彼をSOS団へと引き入れます。


整った顔立ちに柔和な笑顔、誰に対しても敬語で接する彼を見たキョンは


適当なポーズをとらせてスーパーのチラシにモデルとして採用したらコアなファンが付きそうなルックスである。これで性格がいいならけっこうな人気者になれるだろう。

引用元:涼宮ハルヒの憂鬱


と感想を述べています。


ところで、ハルヒの周囲(SOS団)には普通の人は集まりません。

ハルヒの持つ現実改変能力により、彼女の認知範囲内は影響を受けます。


意識的にしろ無意識的にしろ、基本的には彼女が望んだ世界へと改変されるのです。

とはいえらその力は際限なく無差別に発動するわけではないのですが、ここでは詳細は省きます。


ハルヒが入学式の自己紹介で放った言葉である


「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

引用元:涼宮ハルヒの憂鬱


の通り、超能力者の一人である古泉が引き寄せられたというわけです。


引き寄せられたと言っても、超常的な力で無理やり転校してくることになったというわけではなく、

宇宙人である長門有希と、未来人である朝比奈みくるがハルヒに見染められSOS団の一員となってしまったため、急遽、近接監視のために転校という体で潜入してきたのでした。


実際に高校生かどうかも怪しく、非常に聡明で博識な頭脳を持っています。


入学に必要な書類の偽造くらいは容易く行うでしょう。


古泉の持つ能力

超能力者といっても、いわゆる念力やテレポーテーションなどのイメージしやすい能力は持ち合わせていません。


彼の持つ能力は非常に限定的なものです。


一つは、ハルヒの精神状態を感じ取ることができること。


もう一つは、涼宮ハルヒがストレスの末に発生させる「閉鎖空間」という異世界の察知・侵入と、そこに現れる巨人である「神人」への攻撃能力です。


他にも、閉鎖空間と同類の異空間においては、大きく制限がされるものの能力の発揮が可能なケースがあります。


閉鎖空間とは

現実世界とは位相のずれた世界であり、生き物はいないものの発生範囲の地形を写し取った世界です。


ハルヒの精神状態が不安定になると出現し、場所や規模、発生頻度に一貫性はありません。


閉鎖空間は一定の範囲内をドーム状に切り取ったような構造になっており、範囲外には不可視の壁があり脱出することはできません。


閉鎖空間に出現する神人は、ハルヒのストレスを発散するかのように周囲のビルや建物を破壊します。

破壊が進行するほどに閉鎖空間のエリアは広がっていき、最終的には現実世界と入れ替わってしまうとされています。


これについては古泉の言葉以外に示唆されることはありませんが、古泉を含めた機関の構成員にとって共通認識のようです。


神人とは

閉鎖空間内に出現する数十メートルはあろうかという光の巨人です。


一度に複数体が出現することがありますが、最低でも一体は出現します。


物理的には自重で立つこともできないはずですが、一般的な常識は通用しません。


行動パターンは極めてシンプルで、周囲の建物を手当たり次第に破壊します。

鬱憤を晴らすように手足を振り回して破壊のかぎりを尽くすのです。


人のいない閉鎖空間内で暴れている限りは、現実世界に影響は一切ありません。

あえて例えるなら、脳内で気に入らないものをメチャクチャに壊す妄想をしているのと同義です。


しかし、神人の破壊活動に比例して閉鎖空間は拡大していきます。


そして最後には現実世界と入れ替わり、神人は現実世界で暴れ回ることになるのでしょう。


神人に対してはいかなる物理攻撃も通用しません。

我々の常識の外の存在なのがわかります。


古泉は閉鎖空間内に限定されますが、高速での飛行能力を持ち、自身を光の球に変えて神人を攻撃し倒すことが可能なほどの能力を持ちます。


事実上、閉鎖空間は一般人には侵入不可能な上、神人は通常兵器での攻撃を受け付けません。


事実上、神人を撃破し閉鎖空間を消滅させられる唯一の勢力になります。


ハルヒの本能が生み出したのが閉鎖空間と神人ならば、

古泉たちはハルヒの理性が生み出した、自身の破壊活動に対する対抗能力だといえるでしょう。


古泉の所属する秘密組織「機関」

作中世界における超能力者の一派閥として、古泉の所属する秘密組織「機関」が登場します。


登場と言っても、組織構成や人員、規模などが詳細に語られることはありません。


機関の目的は、涼宮ハルヒによる世界の崩壊、再構築を防ぐことであり、ハルヒを神と同等の存在として認識しています。


シンプルにいえば世界を守るために活動している組織です。


古泉曰く、機関に所属している「超能力者」は地球全土で10名ほどではないかと推測しているようですが、それすらも欺瞞情報の可能性があります。


組織の規模は不明ですが、機関の持つ権力や能力は非常に高いものがあります。

スケールの小さなものだと、キョンとハルヒの通う高校に何名もの工作員を潜入させたり、孤島に別荘を建築したり、偽装パトカーや警察装備を有しています。

スケールの大きなものだと、スペースシャトルの徴用まで可能という途方もない権力を持ちます。


基本的に表舞台に出てくることはありませんが、SOS団の各種活動の背後で蠢いている組織なのです。


また、ハルヒに関心を寄せる勢力は複数存在します。

それはSOS団の各団員のパトロンだけではありません。


そうなると、必然的に各勢力の水面下での争いは激化するでしょう。

古泉曰く、機関も血みどろの抗争を繰り広げているとのことです。


なにしろ無限の可能性を秘めた涼宮ハルヒという存在をめぐって、現在の地球内外どころか未来の世界までもが干渉してきているのです。


宇宙的パワーも未来の知識やテクノロジーも持たない現代人の組織でありながら、それらと対等に渡り合っています。


後々、「佐々木」というハルヒの対とも言える人物に興味を持っている集団(宇宙人、未来人、超能力者で構成)が、

朝比奈みくるを拉致するという緊張状態に入った際には、機関の構成員が即座に救援に駆けつけました。


情報戦だけではなく、実際の交戦状況にも迅速に対応をとることができます。


ただし、機関も一枚岩ではないようで、ハルヒを解剖して世界の仕組みを調べるべきだと主張する強硬派もいるようですが。


古泉の立場

上述の通り、古泉と機関は世界を守るために粉骨砕身で頑張っています。


彼らにとって、自分を含めた個人というのは、世界全体で見れば天秤にかけられるほどの価値もありません。


ハルヒが安定するのであれば手段を選ばない、というより手段を選ぶことができないのです。


ハルヒが現実世界に本格的に見切りをつけたら、

ハルヒが何かの拍子に死亡してしまったら、

ハルヒがよからぬ勢力に利用されて世界を作り替えてしまったら、


いま彼らの生きている世界がどうなるのか全くわかりません。


そうならないために、彼らはあらゆる努力を惜しみません。


ここで言う努力というのは、犠牲と置き換えることもできる類のものです。


つまり、元々はSOS団に特別な思い入れもなく、長門有希や朝比奈みくる、キョンでさえも不確定要素の監視対象としてしか見ておらず、表面上はともかく仲間意識など持っていませんでした。


ハルヒの意志には基本的にイエスマンであり、不都合がある場合はそれとなく軌道修正を図る程度です。


また、古泉の温厚な性格や誰にでも敬語を使う態度というのは、彼本来の性格からかけ離れているようです。

少なくとも同世代に敬語を使う人間ではないと、キョンと気心の知れた仲になった際に漏らしています。

今の自分は、ハルヒの求めた姿であり、演技をしているだけだと。


七夕の際には、キョンですら意外に思うほどの悪筆を披露していました。


しかし、SOS団として活動を続けるうちに、ハルヒを含めた団員に対して愛着が湧いてきます。


とある雪山で、SOS団が揃って異空間に閉じ込められた際に「機関にとって都合のいいことが起きたとしても、それがSOS団にとって不都合なことなら、一度だけ機関を裏切ってSOS団につく」と言わしめるほどにです。


今では、自分の所属は機関ではなくSOS団だと感じるようで、当初の一歩引いた姿勢から一点、少なくともキョンに対しては本音を吐露するようになります。


ところで、登場初期には、自身は機関の末端であり、一超能力者であると自己紹介をしていました。

しかし、前述の佐々木一味の一人、古泉とは別派閥の超能力者である「橘」曰く、


古泉こそが機関のトップであり、組織としてまとめ上げた人物だとされています。


キョンと橘は事実上敵対関係のため、混乱させるためのブラフの可能性もあります。


しかし、現代にいる朝比奈みくるより、さらに未来から来た権限の強化された「朝比奈さん(大)」は、古泉のことを未来でも一級の警戒対象として見做していると話します。


一を聞いて十を知るどころではないほどの知能を警戒しており、比較的禁則事項の縛りが緩い「朝比奈さん(大)」ですら、強烈な制限がかかるとのことです。


少なくとも古泉の実力は確かなものであり、機関のトップを勤めていても不思議ではないでしょう。


まとめ

もともとの自分を殺し、涼宮ハルヒという何が起きるか分からない神様モドキを相手にし、最前線で活動しているストレスは計り知れないでしょう。


当初は自身の使命を優先していたため、キョンと険悪になることもありました。


しかし、それも彼本来の人間性が原因というわけではなく、背負っているものの大きさと、敵対する可能性のある組織の構成員と一緒にいるストレスからでした。


やがて、何のバックボーンもないキョンに対してある種の信頼感を覚えて、段々と仲が良くなってきます。


彼の世界を守ろうとする気概は本物であり、シリーズ終盤では、ハルヒを人質に取った佐々木一味(未来人の藤原と宇宙人の周防)に対して怒りを露わにします。


未来人や宇宙人が、現代の地球人に干渉するのをよしとせず、「現代人を舐めるな」と超能力を使い直接戦闘に入るほどです。


すでに彼の所属はSOS団であり、仲間のために全力を出せる好漢なのです。


彼自身は限定的な能力があるだけの現代人ですが、聡明な頭脳と深い知識、築き上げた組織力を用いて世界を、仲間を守ります。


そんな彼について、少しでも興味を持っていただけれたら幸いです。


大活躍する古泉をいつかアニメで見られる日が来るのを待っています。

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