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【SIREN2】 永井頼人の「奪われた世界」についての考察

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2007年に発売されたPS2用サバイバルホラーゲーム「SIREN2」


この記事では、多くのプレイヤーの心に強いトラウマを残すことになった永井頼人のエンディング


「奪われた世界」


について、解説考察をしていきます。



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考察

引用元:PS2ソフト SIREN2より

永井頼人が堕とされてしまった「奪われた世界」が何なのかについて、SIREN2の発売以来 様々な考察がされています。

基本情報として、母胎の地上奪還が成功し、闇人が地上に蔓延っている平行世界です。

永井のエンディング後に入手できるアーカイブにて、闇人の子供が描いた絵日記を見ることができます。闇人文字で書かれていますが、以下の文章が書かれていることから、永井が堕ちてきた時点で人間が滅んでから相当な年月が経っていることが分かります。


「そらから こわいかいぶつが おちてきた ぜつめつしたはず の にんげんの いきのこり」


SCP財団的に言えば、支配種シフトシナリオでしょうか。

以降は、私の個人的な考え=妄想を書いていきます。


母胎(闇霊)の奪還プロセス

母胎が地上への侵入口(鉄塔の先)を確保した場合、闇霊が地上にあふれることになります。しかし、そのままでは地上の光により母胎や闇霊は生きていくことはできません。

そのため、人類の身体を「殻」として使おうと母体は目論んでいました。すでに母胎は写し世の夜見島で、数十人分の人間の身体を手に入れています。

夜のうちに、先遣隊として数十体の闇人を現世の地上に侵入させます。夜といえども、現代の地球は完全な暗闇ではないため、光に対してある程度耐性をもった闇人が母体と闇霊が活きられるだけの暗い環境=前哨基地を作り出します。

写し世とつながるのは現実世界の夜見島なので、その場に人間はほぼいないでしょうが、仮に出会った人間は殺害し、新たな殻として利用するでしょう。

地上奪還のための前哨基地が完成すると、母胎はそこを拠点に闇霊を生み出し続けます。

ちなみに闇人は、殻とした人間の生前の記憶を引き継ぎます。

つまり、人間の作り出した文明の詳細な知識も得られるということです。

人間が闇霊になればなるほどに、母胎にとって有利に働きます。さらに、ゲーム内では大半の闇人が零式でしたが、奪還作戦の際は戦闘に特化した甲乙式に多くの闇人が変異することでしょう。


周囲に霧を出し視界を遮る上に銃火器も使える甲式、

素早い動きが可能な乙式、

さらに甲乙どちらもが正面からの攻撃を無効化する能力を持ちます。


こいつらが集団で攻めてくれば、いかに自衛隊や軍隊と言えども勝てるとは思えません。

それに、闇人は人間を殺せば殺すだけ味方が増えるのですから、人間にとっては非常に不利な戦いになります。仲間が闇人となり、こちらの作戦や武器の使い方を熟知した状態で敵になるのです。

勝ち目はないでしょう。


仮に母胎一派が夜にしか活動できないとしても、闇人の数は増えども人間は減ったままです。数日のうちに制圧されるのは間違いありません。


こうして人間の多くは闇人に入れ替わり、地上の奪還(人間の駆除)は完了するのです。


なぜ闇人が地上で生活できているのか

闇霊が人体を殻とした存在が闇人ですが、光への完全な耐性は持っていません。

身体に黒い布を巻き付け、さらに雨傘などで遮光してようやく生きていられる存在です。


現実の夜見島を模した「写し世の夜見島」は基本的に薄暗く、晴天になることはないにもかかわらず、闇人はこれらの対策が必要です。しかし、「奪われた世界」の描写を見る限り、闇人たちは頭から布を被り、体から煙を上げてはいるものの、傘は差さずに屋外を歩き回り、ダメージを受けている様子はありません。

海辺にはパラソルはありますが、「奪われた世界」では彼らが生活するのに傘は必要ないのでしょう。


その理由は、太陽の状態にあります。


黒い太陽が空にありますが、よく見ると太陽と地球の間に何か遮蔽物があるようです。

ちょうど皆既日食のように、太陽の輪郭が見えています。


人間の殻を使用するにあたって最低限必要な光量を確保しつつ、闇人の身体を維持できるラインなのだと考えます。


どうやって太陽を遮光しているのか

これには2パターンの仮説(妄想)があります

一つは、母体由来の超能力的方法

もう一つは、技術の発展による科学的なアプローチです。

それぞれ妄想していきます。


母体由来の超能力

SIREN2の舞台となる「写し世の夜見島」は、母胎が作り出した限定的な複製世界です。ある時点の夜見島をコピーして異空間に実体化した上に、人間を赤い津波に飲ませることで、そこに強制的に送り込むことができます。

つまり、限定的とはいえ、時間や空間を操作することができると考えられます。

それが可能であるならば、応用して地球と太陽の間に光を通さない空間を作り出し遮光することも可能なのかもしれません。


技術発展による科学的アプローチ

ゲームをプレイしていると忘れがちですが、闇人は人間を凌駕する高い知能を持っていると設定されています。作品内ではせいぜい「助けに来ましたよー」とか言って(無意味ですが)油断を誘う程度のことしかしません。


しかし、もし人間より賢いのだとすれば、現行の我々の技術を進歩させることも可能でしょう。技術や物資は人間が集めてくれています。

人類が培ってきた技術は、闇人のもとになった人間の記憶から得られます。

いかに世界には天才的な人々がいるとはいえ、それはしょせん人間の尺度でしかありません彼らの知能と人間が作り出してきた技術があれば、太陽の光を遮蔽する人工衛星的なオブジェクトを作り出すことも不可能ではないのかもしれません。


「奪われた世界」の今後

人間ベースの闇人がそのまま繫栄しているのを見るに、人類と同じような生活を営み続けるのでしょう。人間が人間のために作り上げた文明がそのまま残っているのですから、流用しない手はありません。

闇人になる際に身体の構造も改変されるとのことですが、子供の闇人がいるのを見るに、何かしらの方法で繁殖(増殖?)し、子育てをしているのは間違いありません。

アーカイブの絵日記はまさしく子供の書いたものであり、人間と大差ない成長をしているのがうかがえます。案外、宇宙人から見たら地球の支配種が変わったことに一見気付かないレベルかもしれません。

また、母胎の意思を持っているとはいえ、闇人が生前の記憶に引っ張られる傾向があるのは明らかです。

人類から地上を取り戻した今、母胎からの指令は弱まり、闇人たちは生前の記憶に従って人間の生活に近づいているのかもしれませんね。


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