001:名無しの兵士さん
特務!特務!特務!
002:名無しの兵士さん
特務!特務!特務!
003:名無しの兵士さん
このブログは特務を称賛する記事に変わりました。
宇宙戦争掲示板 -1人なんかおかしいのがいるけど-
あらすじ
敵対的なエイリアン、ガル星人(通称タコ)との全面戦争によって滅亡の一歩手前まで追い込まれた人類。
そこに現れたるは人類の英雄
特務大尉
常に前線に留まり、鬼神のごとく戦い、人類滅亡一歩手前から盤面をひっくり返す獅子奮迅の活躍をします。
本作は作中世界のインターネット掲示板を舞台に
現場の兵士や裏方の兵站部門、一般人などの書き込みがメインに描かれるSF?作品です。
ちなみに特務大尉のセリフや内情については本人目線では一切描かれず、そのほかの人間の書き込み(伝聞)のみであり
読者たる我々にも特務大尉の本心は分からない構成となっています。
特務大尉
前述のとおり獅子奮迅の働きで戦局をほぼ一人でひっくり返した人類の英雄ですが、
獅子奮迅という言葉では片づけられない異様な兵士です。
常人を遥かに凌駕する身体能力を持っているのはもちろん、
タコの身体をぶん殴れば胴体に穴が開き、頭を殴れば暫く肉料理を食べたくなくなるレベルの損壊を引き起こします。
敵が自分を狙っていることを察知するのは当然、発砲後に避けるのは朝飯前。
銃弾を使い果たせば銃そのものをタコに突き刺し、フォークやハサミであっても戦闘ナイフと変わらない殺傷力を引き出します。
人類の救世主であることは間違いない超人英雄なのですが、人を超えているあまり人のルールすらも逸脱する常習者でもあります。
ここからは「特務」と略されることの多い彼の「英雄行為」と「迷惑行為」をそれぞれ解説していきます。
英雄行為
戦闘技能が優れているというだけではなく、戦術規模どころか戦略規模での影響力をほとんど個人で達成します。
個々の戦場で常に最前線におり、確認戦果も曖昧なほどに友軍が追い付けない速度で進軍します。
ガル星人の被害と反比例する形で友軍の被害も抑えられ、さらに特務は傷一つ負わずに帰還し、次なる戦場に向かいます。
戦場で敵の兵器を鹵獲することも頻繁にあり、それをそのまま流用して自軍戦力としたり、
後方に送ることでガル星人の凌駕した技術を解明し新兵器の開発の一助となったりします。
他にも、シンプルに敵陣地に単身で切り込み司令官を殺害したりと、まさにワンマンアーミー。
極め付けは、ガル星人が数十年の歳月と天文学的なコストを掛けて建造した何物にも負けない超弩級の宇宙戦艦を、たった10名の部下を率いて鹵獲したことにより
人類の技術レベルを引き上げ、さらにその戦艦を人類側の旗艦として運用しました。
人類を凌駕する技術を持つガル星人ですら二番艦を建造できないほどの逸品であり、
これにより特務大尉の人類への貢献は決定的になりました。
迷惑行為
まず初めに、正規の軍人としての訓練を受けていない彼は、規則遵守の精神にやや欠けています。
ややというか、完全に欠落しています。
上官の命令が納得できなければフル無視は当然、
行動を邪魔されれば上官といえどもチョークスリーパーで失神させます。
そのため「特務大尉被害者の会」が発足しており、会長は特務大尉が最初に配属された部隊の元上官です。
さらに多大な功績の陰には、大量に消費される武器弾薬が存在しています。
兵站部にとっては宇宙全体で展開されている人類軍へ適切に弾薬等を配分しなければならないにもかかわらず、
無遠慮に「あるだけ全部ください」と言ってくるばかりか、正規の手続きを踏みません。
通常であれば申請が通ることはないのですが、多大な功績という結果を示しすべてを黙らせています。
さらにさらに、頻繁に鹵獲してくるガル星人の兵器は技術部に送られて解析されます。
人類より発展した技術を持つ異星人の技術の解析など並大抵のものではなく、
分解しようにも工具の規格から異なるためボルトを緩めることすら一苦労です。
それが高頻度で前線から送られてくるばかりか、上層部は現場の苦労を知らず結果を急かす始末。
結果として技術部は万年残業徹夜続きの過酷な部署になってしまっています。
さらにさらにさらに
技術部が解析した結果をフィードバックして新兵器開発部門が新たな支援兵装を開発します。
パワードスーツや人型機動兵器などSF的な装備を開発し人類軍の戦力の底上げに貢献しています。
しかし、人間離れした特務大尉にとってはこれらの装備ですら物足りない出来でしかなく、
「反応速度が遅いから早くして」
「動きが鈍いから機動性能を高くして」
「すぐ弾切れするからもっと弾薬を詰めるようにして」
などと無理難題を言ってきます。
そもそもその意見は特務大尉以外からは上がりません。
この要望に応えるため、新兵器開発部門も日夜激務に追われています。
総合的な評価
先述のとおり、良い評価もあれば悪い評価もある特務大尉ですが、
総合的に言えば人類の英雄として前線の兵士から後方の民間人まで全てに恩人であり献身的な兵士だと評価されいます。
彼なくしてはとっくの昔に人類はガル星人に滅ぼされており、
作中のように掲示板への書き込みができる余裕もないほど追い詰められていたようです。
もろもろの迷惑行為も単なる仕事への愚痴に過ぎず、文句を言う彼ら彼女らも本気で特務大尉を嫌っているわけではありません。
まとめ
特務大尉が何者なのか、明確には分かりません。
なにしろ本人が自分のことを語るシーンがないため、断片的に得られる情報から推測するしかないのです。
敵のガル星人のログも読めるのですが、特務大尉を人類と同じ形をした別種の存在だと推測していたり、
作中中盤で人類と共闘する友好的な異星人には親類軍の兵士が教えた「特務星人」というジョークが浸透していたりします。
ひとつ確実に分かるのは人類の存続のために粉骨砕身して戦う兵士の一人ということです。
読んでみると途中でやめるのが難しいほど引き込まれる作品です。
ゲームや映画で見られるひとりの超人的な兵士による戦局打開ですが、その周囲にはいわゆる普通の人々がおり、
本作は彼ら普通の人々の視点で超人的な兵士の活躍が描かれる珍しい形態です、
現代では多くの人が慣れ親しんでいるインターネット掲示板形式をとっており、2ちゃんねるなどに抵抗がなければ受け入れやすいかと思います。
書き込みをしている人々の文体も、ほとんど2ちゃんねるのノリであり妙な親近感を得られます。
この動画では紹介しきれていない情報や魅力、世界の流れや特務大尉の正体を考察できる情報がちりばめられています。
ぜひご一読をお勧めいたします。
以上、ご視聴ありがとうございました。
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