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【キノの旅】キノが持つ銃の一覧と解説

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キノの旅
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一人の少女と一台の自動二輪車の旅を描いたライトノベル

キノの旅

都市国家を旅して回る彼女たちは様々な経験をします。

寓話的な話が多いのですが、

それにも増して力が入れられているのが

銃器の描写です。

作者の時雨沢恵一氏がミリタリーマニアであり

作中世界で架空の銃器が多数登場します。

架空の銃ではあるものの、地の文や扉絵などで

元になったモデルが特定可能です。

今回はキノの旅の主人公

キノが標準装備している銃について紹介します。

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カノン

44口径のシングルアクションリボルバーです。

装弾数は6発であり、

作中では液体火薬を用いたパーカッションロック式で描かれます。

元になったモデルは

コルトM1851であり、型式の通り1851年に開発された古い銃です。

どのくらい古いかといえば、日本は絶賛鎖国中です。

元々は36口径でしたが、後に44口径モデルも生産されています。

M1860という44口径の発展型もありますが、

挿絵等を見るにM1851で間違いありません。

というか、作者が明言しているので間違いありません。

カノンと同様にパーカッションロック式であり、

現代のような金属薬莢による簡易な装填はできません。

そのため、キノは装弾されたシリンダーを複数持ち込んでいる描写がありますが、

実際のシングルアクション式リボルバーでは

銃本体とシリンダーは各個体で最適化するよう調整されており、

未調整の弾倉を使用するのはメーカー非推奨だったそうです。

たぶんキノのことですから調整済みの弾倉なのでしょう。

元は師匠の持ち物ですし。

キノが最も初期から使用しているのがこのカノンです。

通常は右腰に吊るされており、咄嗟の状況にはカノンを抜くことが多いです。

シングルアクション式のため、発砲のためには撃鉄を手動で上げる必要があり

素早い連射には向かない機構です。

しかし、キノの卓越した射撃技能は、その弱点を補って余りあります。

まず、敵が銃を抜く兆候を見せると、

敵より早くカノンを抜き、腰の位置で発砲します。

早撃ちの基本動作ですが、ヒップシュートにも関わらず敵の急所を正確に撃ち抜きます。

さらに連射が必要になれば、

「ファニングショット」と呼ばれる方法で素早く6発を連射します。

シングルアクション式のリボルバーを連射するテクニックですが、

これも不安定な射撃姿勢ながらに正確な照準を行います。

他にもホルスターから抜かずに撃つ方法など、

様々な戦闘技術を修得しています。

ちなみに余談ですが、史実にて開国を迫るペリーが来日した際に

当時最新鋭だったM1851を複数献上しています。

その後、日本でもコピー生産され、桜田門外ノ変でも使用されています。

森の人

22口径の自動拳銃です。

装弾数は10+1発であり、カノンと違い金属製薬莢の使用、

および着脱式の弾倉を使用しています。

要するに現代の自動拳銃と同じ仕組みです。

レーザーサイトとサイレンサーの装着が可能で、

キノは状況に応じて、これらのオプションをしばしば使用しています

最大の特徴として、すべての部品が左右逆転して作られた左手用の拳銃です。

元になったモデルは

コルト・ウッズマンの第三世代マッチターゲットモデルです。

ウッズマンは競技用に開発され、低威力の.22LR弾を使用します。

ちなみにLRとはロングライフルの略で、

当然ロングがあればショートもあります。

Woods Manだから森の人というネーミングなわけですね。

森の人は腰の後ろのホルスターに装着されています。

いわゆるバックサイドホルスターですね。

基本的には右腰に吊るしたカノンをメインに使用しますが、

森の人も特徴を活かした活用をしています。

低威力なことを活かして、

敵対者を殺すことなく無力化したり

小動物の狩りに使用します。

他にもサイレンサーの装着が可能なことから

屋内での使用や、

隠密性が必要な場面で使用されます。

.22LR弾はそもそもの発砲音が小さい上に、

音速を超えない亜音速弾であり、

衝撃波による破裂音もしないため

消音効果は高いという特徴を持ちます。

現実においても、特殊部隊などは暗殺用に

22口径の拳銃を使用することがあります。

森の人をキノが手に入れた経緯は、

師匠が若い頃に共に旅をしていた相棒

背が低くてハンサムな弟子から譲り受けました。

そのことをキノは知りませんが、

師匠と弟子の双方の銃を手に入れています。

ちなみに、通常時にキノが森の人を携行している腰の後ろという位置ですが

現実においては余り使用されません。

一時期は腰の後ろにつけるバックサイドホルスターも流行っていたようですが

シンプルに銃を抜きにくいのに加えて、

転倒時に腰椎を損傷する可能性が高いため

軍用や警察用としては、現在は廃れています。

しかし、コンシールド・キャリーにおいては有効なため

銃を隠して携行する職業では有益ともされています。

フルート

分解可能な自動小銃です。

装弾数は9+1発で、着脱可能なボックスマガジンを使用しています。

セミオートライフルのため、高威力高精度の射撃を素早く行うことが可能です。

さらにサイレンサーも装着可能という優れものです。

とある国をキノが訪れた際に、

その国で開発されたライフルをプレゼントされたものです。

それまでキノはカノンと森の人、つまり拳銃のみを持っており、

長距離射撃は出来ませんでした。

基本的にエルメスで旅をするキノは、荷物を最小限にしなければなりません。

嵩張る小銃を持ち歩くことが物理的に難しかったのです。

それを聞いた国の人は、自国軍用に開発した新型小銃

五二式国民ライフル分解型をキノにプレゼントします。

前もって軍の兵士に射撃のデモンストレーションをしたお礼としてです。

この銃の最大の特徴は、機関部を中心に前後に分解でき、長さが半分に収まるという点です。

これによりキノの旅の鞄に収まるサイズになり、

晴れて装備の一つに仲間入りしました。

この銃のモデルは旧日本軍で使用されていた二式小銃です。

二式小銃は空挺兵用に開発された特殊な銃で、

九九式短小銃をベースに前後で分解可能としたものです。

空挺降下を意味する「挺身落下傘」から

通称二式テラ銃などとも呼ばれます。

しかし、フルートに関しては、テラ銃の前後に分解でき、容易に再結合出来るという特徴をモチーフにしたのみと作者から明言されています。

現に、後にデザインされたフルートの姿はかなり現代的で

M14にレールハンドガードを付けたような姿です。

カノンをも遥かに凌ぐ威力と射程を持ち、

フルートがもつ高精度も相まって長距離狙撃に使用が可能です。

使用弾薬については言及がありませんが、

とある国で対決した相手の銃、

九九式小銃の弾がフルートに使えるという記載があることから

7.7mm×58と思われます。

この相手はフルートの開発国の数十年前の国民であり、

おそらくフルートの開発国は使用弾薬は変えていなかったという小ネタでしょう。

まとめ

キノは他にも仕込ナイフや爆薬など、様々な武器装備を使用します。

今回紹介した3つの銃はキノのメインウェポンと言えるほどに繰り返し活躍しています。

荒事になる話のほとんどを、これらの銃を使用して切り抜けています。

キノの戦闘のセンスもさることながら、

これらの銃器を自分の身体の一部にすることで、

危険な旅を切り抜けているというスパイスですね。

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