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【交通安全意識改革】ニュージーランドで製作された交通事故防止の怖いCM【他の人がミスをするかもしれない】

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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k
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日常生活と切っても切り離せないのが、車両による人・モノの移送、

つまりは車の運転です。


多くの人が自動車免許を持ち、大都会でない限りは自分で車を運転するのが生活に密接に関わってきます。

そして、人間というのはミスを犯します。

その結果で起こりうるのが交通事故です。


人間が本来持つ能力以上に重量物をより高速で運搬する自動車という製品の性質上、人や物と衝突したときの衝撃は人間には耐えられない程になります。


交通ルールは安全を守るために遵守すべき最低限のルールであるにもかかわらず、その時々で軽微な違反をしてしまう人もいるのではないでしょうか。


状況によって人の注意力や判断力は様々です。

つまり、いつもは交通法規を守っているけれど

「今日は急いでいるから」

「ここは人通りが少ないから」

「他のことに気を取られていたから」

等の理由で反故にしてしまうことがあるということです。


当然、ルール違反をしたから必ず交通事故が起こるわけではないのですが、

逆に言えばそれが厄介で、事故を起こしたことが無いからとルール違反に対する意識が希薄になることも考えられます。


そして、自分がルールを守っていたとしても、交通事故は起こるのです。


「あの時こうしていればよかった」「これさえしていなければ」と後悔しても遅いのです。


交通法規を遵守させる意識作りは、免許更新の際のテキストの様な無機質な教育では不完全と言えるでしょう。

何か強烈なインパクトが必要なのです。それも発生するデメリットを自分事として捕えられるような。


本記事で紹介する動画は、ニュージーランドの政府系機関「New Zealand Transportation Agency」によって作成された交通安全啓発のためのコマーシャルです。


取り返しのつかないことをしてしまったと強い後悔に苛まれ、決して変えることのできない結末へと向かう、怖く、心に残る内容となります。


Twitter:@tanshilog


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NZ_Transport_Agencyとは

ニュージーランドのクラウン・エンティティ法と呼ばれる法律に基づいて編成された、陸運の効率化と国道の管理を担う政府管理の組織です。

日本語にすると「ニュージーランド運輸庁」となり、公道を走る車両の登録や運転免許、国道の管理を担いますが、厳密な政府組織ではありません。

クラウン・エンティティ法についてはニュージーランドにおける組織管理の変遷に関係し詳細を書くと長大になりますので、ここでは割愛します。


本題の動画について

日本語字幕を付けて頂いた投稿者の方がいますので、そちらで紹介させていただきます。

はじめに、事故の瞬間を再現した映像が流れます。

ショッキングなシーンですので、トラウマを刺激する可能性があることをご留意ください。


内容

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

父親の運転でドライブでしょうか。

後部座席には息子が載っています。

交差点に差し掛かり、徐行しながら左右の確認をします。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

のどかで素敵な光景です。

二人で買い物に行くのか、遊びに行くのか、少なくとも何かをしに行くのは間違いありません。

この後の予定があるのでしょう。


本線を直進している車がいますが、非常に見通しが良いため、互いに目視で確認できています。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

「交差点に車がいるが、まさか出てこないだろう】

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

「まだ距離があるし、行けるだろう」


ここでお互いがどう考えたかよく分かります。

結果、本線を走っている車は速度を緩めずに走行し、速度を見誤った父親は左側を確認したのちに車線に進入します。


本線の車は時速100Kmを超えており、毎秒27m程度進みます。

左右を確認し2秒、アクセルを踏み直し本線に出て衝突しない位置に進むまで3秒。

この合計5秒間の内に何百Kgもある鉄の塊が135m進みます。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

そして次の一瞬、衝突する間際に時が止まります。

画面中央下部の小鳥は、スクリーンショットで止まっているわけではなく、実際の動画でも静止しています。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

時が止まっている中、運転手の二人だけが動くことができます。

お互いに、自分の過失を認めながら、衝突事故は避けられないだろうことを悟ります。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

父親は絶望的な状況であることを理解しつつも、縋るように息子が助かる方法は無いのかと懇願します。

自分に非があることは間違いありませんが、後ろにいる子供は無関係です。

何とか子供だけでも助けられないかと思うのは親であれば当然です。

ただ、既に手遅れなのです。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

本線側の運転手は、父親越しに後部座席に座っている、まだ何も知らない男の子がいるのを見た後、自分の車のスピードメーターを思い出します。

時速100kmを超えています。


そして一言

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

絶望した父親ですが、時間の停止は間もなく終わるようです。

二人は絶望感に打ちひしがれた表情で運転席に戻り、ハンドルを握ります。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

父親は後ろを振り返り、まだ何も知らない息子の顔を見ます。

父親のことを信頼しきっており、まさかこの後に大参事が待ち受けていることなど想像だにしていない無垢な顔です。

しかし、この後の二人の予定は全て無くなり、もしかしたら今後の成長という生きていれば当然見られる世界すら失われるかもしれません。

父親は果てしない後悔と、もう得られなくなった今までの幸せな日々を思っていることでしょう。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

自分がしっかり確認していれば、あるいは相手の車がもう少しゆっくり走っていれば、いつもと同じ日常を過ごせたかもしれないのです。

それももう叶わないことですが。


そして時間は動き出します。


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k


まとめ

この動画は以下のカットで締めくくられます。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22Bk2HftS3k

「自分以外の誰かがミスを犯すかもしれない」

「スピードを落とせ」


自分がルールを守っていたとしても誰かのミスにより事故に遭うかもしれません。

突っ込んでくる車がいるかもしれませんし、飛び出してくる人がいるかもしれません。


事故による破壊力はスピードの速さに比例します。

万が一事故を起こしてしまっても、スピードがゆっくりであれば被害も小さくなります。


自分はルールを守っているから大丈夫。

ルール違反をした相手が悪い。

そう言いたくなるのは分かるのですが、事故に巻き込まれれば結果として消えない痛みを残すことになるでしょう。


法律というのは、実際の事故や被害から守ってくれるわけではありません。


事故を起こした後に発生する責任を定めているだけなのです。


そして、人間である以上、自分がミスをする可能性が常に付きまといます。


免許講習で聞ける話やテキストの文字列ではなく、この動画のように視覚的に訴えることで、人の意識の深くにまで問題提起を行うことができるのでしょう。


私は、子供が出来てから、この動画のことを思い出すことが多くなりました。

自分が操作している機械がどれだけ危険な物で、自分だけではなく同乗している家族、そして他の人の命を簡単に奪いうるものであるかを自覚する必要があるのです。


身近な存在だからと言って安全であるわけではないのです。

そして、身近な存在だからこそ、メリットにばかり目が行き、危険性(デメリット)を忘れがちになります。

言葉や文字で伝えられた情報というのはあくまで他人事の域を出ません。

安全意識を啓蒙するためには、意識作りだとか考え方の教育だとかではなく、分かりやすい被害の実例を追体験させるのが効果的なのかもしれません。


Twitter:@tanshilog

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