私は今の会社に入る前に、一時期LED照明の販売営業をしていたことがあります。(取扱製品の一つでした)
今でこそどこにでもありふれている製品ですが、小さな会社さんはオフィスや工場の照明が蛍光灯だったり水銀灯だったりするのではないでしょうか。
電気代というのは、人が生活をする上では必要不可欠な出費です。
だからといって、削減できないモノではありません。
使っていない照明の消灯なども重要な手段ではありますが、根本的に発生する費用そのものを見直すことも大切です。
確かに交換工事は一時的に出費もかかるし、何より面倒くさいものです。
しかし、それを超えた先には何もしなくても恒久的に経費の削減、つまり利益の増加を見込めるのです。
営業時代の経験談も交えながら、LED導入のメリットをお話しします。
こんな方におすすめの記事です。
- 中小企業を経営している方
- 照明を使っている時間が長い方
- 営業初心者の方
【お金編】LED照明にするメリット
今更私がどうこう言うまでもなく、LED照明が省エネ高寿命であることがご存知と思います。
しかし、その概念だけで止まっていませんか?
営業をしていた頃のお客さんは、中小企業の社長様が多くおられました。
みなさん、LEDがどんなものかは知っていると言いつつ、
一番シンプルなメリットを具体的には把握していませんでした。
そのメリットとは
下手に従業員を雇うよりも、会社に利益を生み出せるということです。

LEDは初期投資分さえ償却してしまえば、継続的に利益を発生させ続けます。
製品や条件によりますが、
蛍光灯に対して30%以上、水銀等に関しては70%程度の電気代削減が見込めます。
それはつまり、初期投資額の数万円〜を払ってしまえば、
無給で利益を生み出す存在となってくれるのです。
採用活動に費用をかけ、さらに毎月給料を支払う必要があるものの、すぐには利益を出せるとは限らない社員を新規で雇うよりも、
早期かつ確実に収益改善に繋がるのです。
もちろん、従業員が利益を生み出さないという話ではありません。
あくまで、費用的なメリットを出せる確実性とスピード感の話です。
以上が中小企業がLEDを採用する最大のメリットです。
【環境編】LED照明にするメリット
お金の面では上述のメリットがあるのですが、その他のメリットが喜ばれたこともありました。
以下にその例を記載します。
紫外線が出ない。

最近はコンビニや街灯もLED化が進んでおり、あまり目にしなくなってきましたが、灯りに虫が集まっているのを見たことはありませんか?
都会だとそもそも虫が少ないということもあるでしょうが、私の住んでいる場所は中々山が多く、大嫌いなデカい蛾が何匹も飛び交うことも珍しくありませんでした。
では、虫がなぜ灯りに引き寄せられるかご存じでしょうか。
彼らには走光性という習性があり、光の中でも紫外線に反応しています。
走光性の詳細については今回は省きますが、LEDからは紫外線がほとんど出ないという特徴があり、虫の誘因を抑えるという効果があります。
商品になるべく虫を寄せないようにするメリットから、食品を扱う小売店様にLED照明を導入していただきました。
割れない

LEDは蛍光灯との構造の違いから、外装がガラスではありません。
そのため、ある程度の衝撃を受けても割れることがなく、凹む・曲がるにとどまります。
この特性を喜んでいただけたお客様が、
保育園や障害者施設でした。
特に遊戯室では投げたボールが蛍光灯に当たり、割れてしまうことがあるそうです。
いうまでもなく破片は危険で、割れる度に職員の方が利用者さんを外に出して掃除をしていたそうです。
当時、営業の際にはデモンストレーション用に数本の蛍光灯型LEDを持ち歩いており、試しにお客さんの目の前で傷つき劣化したサンプル品をへし折ってみました。
その結果、割れない・破片が発生しないという安全上の有効性を認めていただき購入していただくことができました。
点灯が早い

天井の高い工場や倉庫で多く採用されている水銀灯ですが、
大光量のかわりに、点灯まで数分から10分程度の時間を要します。
その間も、明るくはないものの通常の電気使用量を必要としているため、電気代の圧迫の要因となります。
当時勤めていた会社では水銀灯型LEDも取り扱っていました。
その製品は出力は従来の水銀灯を上回っている上に、即時点灯という優れものでした。
LEDの性質上、水銀灯より光が直線的なため、照らせる範囲が若干小さいものの、気になる程ではありません。
点灯までの時間がかかるというデメリットは、照明の付け消しが多い会社で大きく影響します。
通常であれば、始業と昼休み明けの2回点灯させるケースが多いですが、
在庫倉庫などでは頻繁に点灯する必要がありました。
とある会社では明るくなるまでに時間がかかるからと付けっ放しにしていましたが、当然電気代を圧迫します。
その会社では、電気使用量から削減額をシュミレートし、経費削減のメリットを認めていただき採用していただきました。
ちなみに、高所作業車や電気工事士が配線作業をするため、導入コストは高額になります。
LED照明にするとデメリットがあるケース

ここまで様々なメリットを紹介してきましたが、LED化にメリットがなく、むしろデメリットになるケースがあります。
それは、
照明の使用時間が短い場合です。
電気代削減が最大のメリットであるため、使用量が少なければ、絶対的な削減額は小さくなります。
また、当然LEDに交換するためにも以下のような費用がかかります。
- 蛍光灯と付け替えるだけの製品でも、LED照明購入費
- 配線や口金を変更するための工事費
- 高所の交換であれば高所作業車や作業員の人工代
これらの初期投資額をいつ償却できるかが、LED導入の分水嶺になります。
正直、1日に数時間しか点灯させないような場所ではLED化はお勧めできません。
まとめ

どんな会社も営利団体である以上が利益の追求が最重要目的だと思います。
そういった中ではLED化によって得られる金銭的メリットというのは
確実性、即効性、再現性があるのでお勧めできます。
また、お金以外にも上記に挙げたメリットがあります。
みなさんの環境に当てはめて考えていただき、メリットがあるようでしたら導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
以下サイトは相談無料でLED化の相談に乗っていただけます。
以上、ご参考いただけますと幸いです。
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