Local 58(ローカル58)という動画シリーズをご存知でしょうか。
特徴としては、架空のテレビ局の放映中に放送事故として不可解な映像が流出するというテイストが多く、好奇心をチクチク刺激してくれる素敵な動画群です。
ジャンルとしては間違いなくホラーなのですが、グロテスクな描写はほとんどなく、映像や音響的な不気味さと不可解な物語性を匂わせ、じわじわと背筋が寒くなるタイプのものになります。
この記事では、Local58の投稿した「最短経路」について解説、考察します。
Twitter:@tanshilog
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動画の内容
まずは動画の内容を説明いたします。
なお、以下に使用する画像はこちらの動画を参考にしています。
動画の流れ

電波ジャックにより、ドライブレコーダーで撮影されたと思われる映像がテレビで放映されます。
雨の夜に、カーナビの案内音声に従って車を運転している映像です。

途中で発生していた渋滞を回避するために新しい経路を案内されたりしながら、市街地を走っていたと思われる車はだんだんと郊外へ、そして山の中へと進んでいきます。

この時点で「立ち入り禁止の看板を通り過ぎてください」などの常軌を逸した案内がされますが、運転手はその指示に従っているように見えます。
辛うじて道であることが認識できるような山道をさらにはずれ、完全に山の中を走行している様子が移されています。。

「90m先が目的地です。ヘッドライトを消灯してください」
ナビの案内通り運転手はここで停車し、ライトを消しました。
そして数秒間暗闇の映像が流れます。
そして、一瞬だけ画像が乱れて約5分後の録画映像に繋がります。
ナビはまだ案内を継続しています。
ここからの案内は数秒と経たずに更新され緊張感のある展開となります。

「目的地は後方です。Uターンしてください」
車は目的地から離れているようで、戻るようナビは案内します。
しかし、車は元来た道を戻り、山道へ復帰し走り抜けます。
前後左右に激しく揺れる映像から、かなりの速度を出していることが分かります。

「目的地まで150m」
ナビは案内を続けます。
もともと目的地から約90mの位置で停車したため、60m程度離れたようです。
しかし、5分程度の時間が経っていることから、離れ始めるまでに何かあったのでしょうか。

「目的地まで90m」
山道はほぼ直線ですが、目的地までの距離がなぜか近づきました。

「目的地まで5m」
一気に距離が縮まります。
5mとなると山の中といえども目視が可能な距離でしょう。
ここで一瞬、不可解な振動が映像から見て取れます。
まるで何かが車体に乗ったかのような縦揺れです。

「目的地に到着しました」
この音声の直後に映像が乱れ録画は一時停止します。
この時点でカメラの時刻表示に故障が発生し、視認できなくなります。

停止時点からどの程度時間がたったのか不明ですが、
映像が復帰した時点で車体は横転し、周囲には炎が広がっています。
このまま映像は終了します。
不可解な点
上述のように、明らかなものも含めてこの動画には理解し難いものが記録されています。
以下にて気になった点を一つずつ上げていきます。
①走行時間の謎
上記画像のように01:57時点で到着予想時間は2時間28分後であり、およそ04:30頃には目的地に到着する予定でした。
しかし、消灯を促された目的地まで90m地点に辿り着いたのは05:32と1時間程度の遅延が発生しています。
こちらは、走行中に渋滞のため経路変更とでているため、その影響かと思うことも可能なのですが、タイムスタンプをよく見てください。

深夜の3時過ぎに渋滞が発生するものでしょうか?
②元の道へ引き返すまでの時間。
消灯したのが05:27ですが、次に映像が復旧し、道を猛スピードで引き返している場面では05:32となっています。
森の中でヘッドライトを消し、真っ暗な中で5分間も何をしていたのでしょうか。
行きの映像を見る限り、山道を外れて森の中に入り、消灯した地点にたどり着くまで数秒でした。
つまり、山道に復帰するまで何分もかかるとは思えません。
さらに問題なのは、消灯後に映像が切り替わる直前、
乱れた画面に一瞬だけ消灯してから約10秒後の前方の映像が記録されています。
それがこちらになります。

人型の存在が映っているのがわかりますでしょうか。
※メタ的な話ですが、実際の映像では明らかにこの人型の存在は加工で付け足されており、見間違いではなく作者の意図した描写であるのは間違いありません。スローで見ると加工が顕著です。
そして、少なくともこの時点で運転手はヘッドライトを点灯しており、この存在に気付いたはずです。
そこから5分間も何をしていたのでしょうか。
③目的地の謎
上記の存在に気づいた後に元の道へ逃げている最中も、カーナビの音声は止まりません。
Uターンしてください。
目的地まで150m
目的地まで90m
目的地まで5m
目的地に到着しました。
この間、1秒程度も間断なく案内音声が続きます。
車の映像からは、目的地に近づくどころか離れている挙動であるのは間違いありません。
考察
上記に挙げた不可解な点について、私なりの考察を展開させていただきます。
根拠というほどのものはなく、あくまで私一個人の妄想の域を出ないことをご了承ください。
①走行時間の謎について
おそらく出発した時点では運転手が行きたかった本来の目的地が設定されていたのだと思います。
こんな夜中に何をしにいくのかはわかりませんが、渋滞による経路変更の案内までは正常にナビゲーションされていたのでしょう。
しかし、渋滞情報をカーナビが受信した時点で、別の意思により目的地が変更されていたのだと考えます。
そもそもこの渋滞情報自体がVICSに対する電波ジャックの一種かもしれません。
また、さらに運転手の自意識に関しても同じようにジャックされていた可能性があります。

運転手の意識について乗っ取られたのではないかと考えた理由については、
明らかに不自然な道を走ったり、果ては道ですらない上に立ち入り禁止の看板を無視するような案内にも疑問を持たずに従っているためです。
②元の道へ引き返すまでの時間について
本記事では割愛していますが、Local58に投稿されている他の動画には、月が人の意識に干渉し操るような描写が含まれています。
別の機会に各動画が一つのストーリーに基づいたものである可能性について記載させていただきますが、
上記画像に映った人型の存在も同じような力を持っていたのではないでしょうか。
つまり、人型に気づいた時点で運転手は脳に何らかの干渉をされ、洗脳のような処置をされていた可能性があります。
しかし、何かのきっかけで正気に戻り逃げ出したのかもしれません。
そこまでに要した時間が、この空白の5分間であった可能性があります。
③目的地の謎について
山道に復帰し、猛スピードで走り続ける車の中で、カーナビは目的地への案内を継続しています。
明らかに先ほどまでいた地点から離れているにもかかわらず、目的地までの距離が近づいています。
仮に円を描くような道の作りになっていたとしても、1秒もたたずに150mから90mへ、90mから5mまで目的地に近付くことはあり得ません。
つまり、導き出される答えは一つ。
目的地「が」近づいているのです。
いうまでもなく、この「目的地」は先ほど映像に映った人型の存在でしょう。

さらに、5mまで近付いた案内がされたタイミングで、まるで車体に何かが飛び乗ったような縦揺れが記録されています。
そしてその直後に録画データが破損し、横転、炎上した映像が記録されているのです。
目的地に追いつかれてしまい、襲われたことによる事故の映像だと考えられます。
まとめ
ここまで記事をまとめてきましたが、実は横転炎上の後にスタッフロールが流れます。
本編冒頭と同じく、雨の中を運転しているドライブレコーダーの記録映像にクレジットが表示されているのですが、
どうも私には上記事件後の映像に思えてしまうのです。

襲われた人は事故の後に洗脳を完了され、破損した車は放棄して別の車で街に帰宅(向かっている)というシーンなのではないかというきがしてならないのです。
これに根拠は一切ありません。
なぜそう感じるのかも分かりません。
しかし、なんとなくそういうシーンであっても違和感がないのではないかと思ってしまうのです。
以上で【最短経路】に関する解説と考察とさせていただきます。
この記事は【最短経路】のみにフォーカスしていますが、上述のとおりLocal58には別の動画が複数投稿されています。
そして、それらは全て一連の状況を複数の時間軸、視点で描写しているのではないかと考えています。
引き続き、Local58の解説・考察記事を書く予定です。
もし良ければそちらもご覧いただけると嬉しいです。
Twitter:@tanshilog
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