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【SCP財団/GOC】世界オカルト連合の装備していた浮遊戦艦について解説【GOCAレガシー】

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反重力浮遊戦艦


それはロマンの結晶であり、さまざまなフィクション作品において登場する架空の兵器です。

シェアワールドの一つである「SCP財団」にも浮遊戦艦は登場します。


ただし、主役と言える財団の装備ではなく、

要注意団体である「世界オカルト連合」が保有する兵器としてです。


この記事では、かつて世界オカルト連合が装備していた反重力浮遊戦艦である、


GOCAレガシー(GOC Anti-grav Battleship Legacy)


について解説します。


ご意見ご感想は Twitter:@tanshilog まで頂けますとうれしいです。


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Twitter:@tanshilog


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世界オカルト連合とは

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こちらの記事をご覧ください。

簡単にですが概要を書いています


GOCAレガシーについて

上述の通り、世界オカルト連合の保有する反重力浮遊戦艦です。

現在は、とある作戦で異常存在に破壊され、異空間に遺棄されています。


武装

詳細は不明なものの、以下の武装を装備していました。

  • 120メガジュール極超音速レールガン(Gen+1)
  • 誘導爆撃ユニット-77-C-大型貫通爆弾(Gen+1)
  • 100メガトン圧縮熱核弾頭(Gen+2)
  • ティワズ・ルーンを彫り込んだ16インチ棄却/追放砲弾(邪径技術)


カッコ内は用いられている技術についての記載です。


簡単に説明すると、


Gen+1は一般には出回っていないものの試作品や特別品として製造が可能なレベル。


Gen+2は現代技術では再現不可能なレベル。


邪径技術は現代の科学技術とは全く異なる由来の技術。



となります。


Gen+2が、科学の発展により将来的に手に入れられる見込みがある技術に対して、

邪径技術は「科学技術」の延長線上にはありません。


ちなみに、1番最後の項目については、レガシーの最後の出撃であるLTE-2712-Boschで粛清対象となる巨大な狼が北欧神話に登場する「フェンリル」と同種であることから、ルーン魔術が使用されています。


レガシーの規模

上述のLTE-2712-Boschにて、レガシーは異常実体である超巨大な狼からの攻撃を受けて航行不能となり、狼の存在する時空に遺棄されます。


その際の攻撃で4,000名弱の人員が死亡したとされています。


これまた詳細は不明ですが、相当大きな戦艦のようです。


レガシーが搭載している特殊な武装や構成装置、4,000名を超える乗員の居住空間だけでも相当な大きさが必要ですが、


さらにLTE-2712-Boschではオレンジ・スーツが複数搭載されていたことからも非常に大きなペイロードを誇るのでしょう。


レガシーの最期

先ほどから何度か言及していますが、世界オカルト連合の脅威ID:LTE-2712-Boschの破壊作戦にて使用され、そのまま異空間に遺棄されています。


LTE-2712-Boschは、簡単に言うと、超巨大な狼であり、基底現実には上下一揃いの歯のみが現れました。


レスポンスレベルは5に指定され、連合保有のあらゆる資産を用いた即時破壊が命じられました。


出現場所は北極圏であり、

上の歯は海抜10キロメートルの高さに、下の歯は深さ2.3キロメートルの海中に存在しました。


歯そのものも非常に巨大で、犬歯は基部から先端まで3キロメートルを誇ります。


こちらの世界に現れたのは歯のみであり、歯茎やその他の部位は現れていません。


今のところは北極圏に存在しているだけですが、その巨大さから、万が一の被害の深刻さと、第二任務(隠蔽)への懸念から、財団との共同粛清作戦が実行されました。


LTE-2712-Boschの発見の経緯

ある日、北極諸島地域の北岸を大きな津波が襲いました。


津波による被害は3,000人を超えた上に、その数時間後には民間人が撮影したUFOの群れの映像が複数動画共有サイトに投稿されました。


この時点で第二任務への懸念から報道管制と情報検閲プロトコルが発動されました。


直後、世界オカルト連合のトップからの命令で、現場周辺に展開していた評価班が調査に訪れます。

そこには異常存在と交戦している財団の部隊の姿がありました。


評価班は財団の無線を傍受し、財団は封じ込めを断念し情報の隠蔽に焦点を当てていることが判明します。


その情報が連合首脳部へ届けられ、トップである事務次長から財団と連携した合同任務部隊を編成し、事態の対処にあたるよう命令が下されました。

財団側も合同作戦を承認し、合同部隊「2861-オメガ」が編成されました。


この部隊の編成は以下の通りでした。

  • 排撃班人員およびオレンジ・スーツ2機
  • 評価班人員
  • 国際統一奇跡論研究センター(要注意団体の一つ)から現実改変者20名
  • マイケル・ハウアー(アース神族信仰同盟(要注意団体の一つ)の伝承顧問)
  • GOCAレガシー
  • 財団機動部隊エータ-5の隊員
  • 財団機動部隊ミュー-90
  • 財団船 SCPSクアランティン

偵察・実体の確認

まず初めに、財団と世界オカルト連合の合同チームは、財団保有の船であるSCPSクアランティンにて実体の存在する時空へ偵察に向かいます。


当然のように時空間ポータルを開けるあたり、さすが異常存在に関わる組織のTOP2ですね。


ポータルを通過すると、基底現実との通信は遮断されました。

通過先は霧に包まれた無限の海があるのみで、陸地は見えない世界でした。


その中に、全長7,200キロメートル、体高3,200キロメートルの大きさを誇る巨大な狼が佇んでいます。

特筆すべきは、狼の首には明らかに切断された細い鎖が巻き付いていたのです。


粛清へ

偵察から帰還した合同チームは対象の実体と空間を報告します。


武装を整えた合同チームは、今度はGOCAレガシーに搭乗し粛清(破壊)のために当該時空へ再度侵入します。


偵察時と同様に通信が遮断され、基底現実からは状況が一切わからなくなりました。


侵入から8時間ほど経ったのちに、実体の上下の歯は消滅し、粛清は完了と見做されましたが、ポータルも併せて崩壊し、レガシーは帰還が不可能となってします


救出のためにチームを構成していた現実改変者が当該次元とつながるポータルの再構築を試みますが、失敗が続き、レガシーと乗員は喪失したものとみなされます。


しかし、さらに数時間後、レガシー乗員の一人から連絡があり、基底現実に帰還していたことが判明し、生存者の即時回収を要請しました。


結果、生存者は112名いましたが、レガシーの乗組員が4,000名を超えていることを考えると甚大な被害と言えます。


生存者の証言

合同チームは当該時空に侵入したのちに実体と交戦を開始しましたが、対象は通常兵器、邪径兵器に対して高い耐性を持っていました。


実体の破壊には至らず、実体の体内に圧縮熱核弾頭を埋め込み爆破する作戦を実行しますが、作戦の肝であるオレンジ・スーツが故障を起こしてしまったことで作戦は頓挫します。


しかし、スーツ搭乗者は実体の下顎に飛び降りて押し下げることで、下側の歯を基底現実から引き抜くことに成功しました。

この行動によりオレンジ・スーツと搭乗者を失います。


さらに、レガシーに乗艦していたマイケル・ハウアーの助言により次の作戦を実行します。

  1. レガシーを実体の口内に侵入させる。
  2. 反重力タービンの一基を対象の口蓋に設置。
  3. 口内から脱出後、タービンを遠隔起動し爆弾のように使用する。


結果、実体の下顎は反重力タービンの軌道により激しく引き裂かれ、失血死を引き起こすことに成功しました。

ただし、死の間際に実体はレガシーを襲撃し、艦体は大破してしまいした。


生存者は、財団機動部隊エータ-5が装備していた次元間移動リフトを使用して脱出に成功しました。

その後、世界オカルト連合に救助を要請したのでした。


偵察隊員の証言

SCPSクアランティンに乗船し偵察任務に従事した排撃班の工作員「野兎」からの報告が存在します。


彼らはあくまで偵察が任務であったため交戦はしませんでしたが、実体の姿を把握するためには相当離れた距離から視認する必要があったようです。

なにしろ全長7,200キロメートルもの体躯を誇るのですから、それもやむなしでしょう。


世界オカルト連合が保有している生体エネルギーを可視化する装置「VERITAS」により、千切れた鎖の先端には何か異常なものが付着していることが判明しています。

その異常なものは、財団の研究者が測定した実体の一部には含まれておらず、狼由来の成分ではないことがわかります。


「野兎」は、狼は偵察チームに気付いてすらおらず、狼はあそこで立ち往生していただけのかわいそうなやつだと想起しています。


さらに、オオカミが自分の力で自由になったわけでないことは確実だろうと推測していました。


状況分析

LTE-2712-Boschの実体である巨大な狼の首には、明らかに切断された形跡のある鎖が巻き付いていたことから、


未知の脅威存在が、強大な力を持つ狼を用いて一種の終末論的シナリオ(財団用語での世界終焉シナリオ)を発生させようとしていたと推測されています。


しかし、当該次元に移動するための手段は、現在では財団に占有されているという状況から、これ以上の研究継続ができていません。


あくまで、狼の無力化までが合同作戦であり、基本的には敵対関係に近いのが財団と世界オカルト連合の関係なのです。


事後処理

先の通り、歯の出現は多くの一般人に目撃されており、動画共有サイトにも投稿されるほどでした。


財団と世界オカルト連合は情報の遮断を試みましたが、のちに効果が不十分だったことが示唆されます。


そのため、(詳細は不明ですが)両団体は特殊な方法で証拠隠滅、というか目撃者の意識に介入しました。


世界オカルト連合は「手順-9102 デジャ・ウブリエ」と呼ばれる手段をとりました。

これにより、この手順の影響を受けた人口の98%が事件に関する記憶を思い起こすことが不可能になります。

財団は標準型反ミームを散布し事件に関するミームを消滅させるプロトコルを実施したようです。


これにより事件の目撃情報は封じ込められると考えられています。



まとめ

時には敵、時には仲間というわかりやすいライバル関係が財団と世界オカルト連合の関係です。

互いに一級品の実力や技術を持っているのに、思想が極端に偏っているせいで、時には事態を好転させ、時には悪化させることがあるのが玉に瑕です。

しかし、人類と世界を守るという使命感は本物であり、必要に応じて共同作戦を解くことも珍しくはありません。

しかし、危急存亡の危機が回避されたのちはいつも通りの互いに警戒し合う関係に戻るのです。


ご意見ご感想は Twitter:@tanshilog まで頂けますとうれしいです。


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