新生児というのは生存に必要な全てのことを親に依存している時期です。
しかし、自分が何を求めているのか、何が不満なのかということを
伝える術を持っていません。
親としても
いくら我が子といえども
生まれたてのこの子が何を求めているのか察してあげることは困難です。
その結果、子供は唯一の伝達手段である「泣く」を発動し、
親である我々は「寝不足」のデバフを受けることになります。
本記事では、現在1歳4ヶ月の息子がいる一児の父親である私の体験談のうち、
親の寝不足をテーマに取り上げます。
この記事はこのような方におすすめです。
- 現在新生児を育てており、寝不足に悩んでいる方。
- これから出産を控えている方。
- 周囲に新生児を持つ親御さんがいる方。
初めに結論
新生児も我々と同じ人間です。
つまり、個人差があるため一概に私の経験が全ての方に当てはまるわけではありません。
しかし、同じような経験をする方は決して少なくないと思います。
そして私が言いたいことは一つだけ。
新生児のうちは眠れるものと思わないでください。
子供が生まれてからは生活の全てが一変します。
こんなことは言うまでもありませんが、
子供ができると、今までの生活と同じリズムで過ごすことはできなくなります。
妻と二人で過ごしていた頃は、
平日に会社があるとはいえ時間の使い方は自由でした。
土日は朝早くから起きなくてもよかったし、夜遅くまで出歩くこともできました。
平日も会社から帰ってきてからはお互いに家事をしながらも、
ある程度自由に過ごしていました。
しかし、子供が生まれると
夫婦や個人での自由な時間というのはほとんどなくなります。
特に新生児の頃は、育児への不慣れと
今までの生活とのギャップもあり、非常に苦労しました。
自分のために使える時間は激減する。
妻は育休をとっていましたが、
会社からの帰宅後は妻に代わって私が子供の相手をしました。
妻の日中の疲れを癒すために夜くらいはと思い、
自分が率先してお世話をしていたのですが、
そうすると結局自分のために使う時間は無くなりました。
新生児というのは生活のリズムも出来上がっておらず、
睡眠もまとまって取ることはありません。
基本的には短時間の睡眠を繰り返し、
目覚めては大泣きをし、
そしてまた眠るというサイクルを一日中繰り返します。
つまりどういうことかというと、
日中はもちろんですが、夜寝かせた後は自分たちの時間、ということは一切ありません。
そもそも、2時間おきに授乳する必要があるので、
仮に寝ていたとしても
夜中に起きてミルクを上げる必要があります。
すると、どうしても赤ちゃんと同じリズムでの生活を余儀なくされます。
まとまって眠ることができなくなる。
上述したように、新生児の頃の赤ちゃんはまとまって眠ることはありません。
そもそも昼夜の概念すら持ち合わせない存在です。
うちの子はせいぜい2時間も連続して眠れば長い方で、
大体1時間おきくらいに目覚めて大泣きをしていました。
ところで、赤ん坊の泣き声というのはよくできているもので、
聞く者の焦燥感を煽るとてもいい音色をしています。
以下の記事でも書きましたが、私にとって子供の泣き声というのは、
脳が抉られているような不快感を催しました。
眠っている私の脳みそは泣き声を聞いた瞬間に一気に覚醒状態となってしまい、
その後は興奮状態になってしまい、眠りにつくことができなくなってしまったのです。
仮に眠れたとしても、泣き声の効果が強烈すぎて、
子供が目覚めたときの呼吸で目が覚めるようになってしまいました。
するとまとまって眠ることができなくなり、
寝てもどうせすぐに起こされて辛いからと、
やがて眠ることをあきらめるようになりました。
そもそも、うちの子は上記の記事で記載もしていますが、
抱っこをしたりあやしたりしても簡単には泣き止んでくれなかったので、
徹夜になってしまうことも珍しくありませんでした。
初めの1ヶ月くらいは2、3時間程度しか眠ることができず、
ひどい時には3日で2時間しか眠ることができないほどでした。
そんな中でも会社へは行っていたのですから、
よくもまあ事故らずに通えたものだと思います。
あまりに辛く、クマができたり食欲が消え失せたりという状況になってしまい、
大変情けないことに、そんな私の状況を見かねた妻が、
私だけ別室で寝ることを提案してくれました。
幸い、妻は私よりも子供の泣き声に耐性があり少し泣いたくらいでは目覚めず、
また日中に子供と合わせて眠ることができるとのことで助け舟を出してくれました。
私が2階で眠り、ベビーベッドのある1階で妻と子供が寝てくれたのですが、
結局泣き声は聞こえるものですから、私が先に目覚めることもありました。
それでも一緒に寝ていた時よりは睡眠が取れるようになったので、
毎日3、4時間は連続して眠れるようになりました。
まとまって眠れるようになったのは【生後3ヶ月】を過ぎたころからでした。
そんな生活が続き、体力も気力も尽きつつあった私たち夫婦は、
上記リンクの記事でも記載した通り、様々な方法を試しましたが、
目立った効果は得られませんでした。
しかし、3ヶ月を過ぎた頃から
夜に起きる回数が減ってきたことに気づきました。
今までは授乳以外でも1時間おきくらいで目覚めて泣いていたのに、
4時間くらい眠るのがデフォルトになっていたのです。
既に短時間の睡眠に身体も心も慣れていた私たち夫婦が、
久しぶりにぐっすりと眠れるようになったのです。
そして何より、息子もまとまって眠ることで、日中の活動量が増え、
そのおかげで夜は眠るという良いサイクルが出来上がったのだと思います。
まとめ
子供は自分の力で立派に成長します。
新生児のうちは、睡眠のリズムがバラバラなのも成長の一過程にすぎません。
それをドウコウすることは親にも出来ないことだと思います。
親の役割は、子供の成長の邪魔になる障害を排除し、
時には補助し、時には負荷をかけることなのでしょう。
その最初の関門が、新生児期の睡眠の悩みだったのだと思います。
1歳4ヶ月になった息子は、今では基本的に21時前に就寝し
6時過ぎまで連続して眠る
超健康優良日本男児になってくれました。
たまに夜中に泣くことがありますが、
おなかポンポンですぐに入眠してくれるので、
とても楽になりました。
そして、毎日成長していく我が子を嬉しく思いながらも、
変わっていってしまう現実に少しの寂しさを感じるのです。
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