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【自衛隊】教育隊で厳しく指導されるわけとは【厳しい】

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自衛隊・ミリタリー・安全
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外国の映画や旧日本軍のころのイメージからか、

自衛隊ではとても厳しい理不尽な指導がされるのではないかと思っている方も多いと思います。

そして、のイメージは当たらずも遠からずというのが現実です

本記事では、特に教育隊での新隊員の扱いにフォーカスしてまとめていきます。

この記事はこんな人にお勧めです。

  • これから自衛隊に入る人でどんな生活が待っているのか知っておきたい
  • 指導、訓練に耐えられるか不安な人

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始めにネタバレをしておきます。

最初に明かしてしまいますが…

教育隊修了後の部隊配属では、嘘のように生活に余裕が出てきます。

一刻を争うような指示が出されることは少なくなり、

便利な市販品を使用することも許されます。(部隊の方針にもよりますが)


あまりの差に、だらける奴は とことん だらけます。


教育隊では班長は鬼教官の如く厳しい指導を行いますが、

実は演技の側面も非常に強いです。


班長も教育期間以外は通常の自衛官として勤務をしており、家族がいれば友人もいる、ただの人です。

それがなぜ教育隊では規律の塊、鬼教官として指導に当たるのでしょうか


前提として、自衛隊は軍事組織です。

陸上自衛隊HPより引用

日本国憲法第9条にも示されている通り、

日本は軍を持たず、外交問題の解決の為に軍事力を行使することは決してしません。

憲法9条や自衛隊の存在については様々な意見がありますし、

それらがドウコウというのはここでは省きますが、


現在の自衛隊は日本における専守防衛を旨とした軍事組織です。


実態は諸外国の軍と大差なく、先進国の中でも高い水準の訓練練度と装備を有しています。

戦争を前提とした組織である以上、生易しい環境であるはずは無く

失敗=死に繋がる可能性のある自衛隊では、任務について確実な達成を求められます。


ここでいう任務というのは作戦状況が開始した後のことだけではありません

すべての基本は日常生活の習慣からです。

その基礎中の基礎を叩き込まれる教育隊では、必然的に厳しい指導が行われます。


すべての指導は、今後あるかもしれない有事において、

可能な限り隊員の生存率を上げ、

守るべき国民の盾となり剣となるためであると考えてください。


指導・反省の代表格は「腕立て伏せ」です。

教育隊においては些細なことであっても反省の腕立て伏せを命じられることも多いです。

それこそ前期教育期間の3ヶ月の間に数えきれないくらい腕立てすることになります。

ちなみに、腕立てを死ぬほど食らったことはありますが、殴られたことは一度もありませんでした

殴って終わりにしてくれれば楽なのにと思う程度には腕立てをしましたね。


初めての反省としての腕立て伏せ

陸上自衛隊HPより引用

入隊直後に私が最初に腕立てを食らった時の話をご紹介します。

課業後の夕方、アイロンがけの後で戦闘服のベルトを

アイロン台の横に置きっぱなしにしてしまいました。


同期の一人が私のベルトを見つけてくれたのですが、

他班かつ入隊間もなくで、私の名前と顔が一致していなかったのでしょう。

彼は善意から班長にベルトを忘れものとして提出してくれました


普通の環境でしたら、返してもらった後に「気をつけろよ」と注意を受けるくらいでしょうが、


ここは自衛隊。


大声で呼び出された私が班長の前に向かうと、

「これ、なんだかわかるか?」

と聞かれました。


それに対して、私は「自分のベルトです、置き忘れてしまいました」

と答えました。


その時はまだ、すぐに返してもらえるものだと思っていましたが

続けて班長は「これが幾らするか分かるか?」と尋ねてきました。

1,000円くらいかなと思った私は、馬鹿正直にそのように答えました。

「なるほど。その場で腕立て伏せの姿勢を取れ!!」


そして、そのまま腕立て伏せを1,000回命じられたのでした。


唖然とする間もなく、廊下のど真ん中で腕立て伏せの姿勢を取ります。

目の前では班長が一緒に腕立ての姿勢を取りながら私を睨みつけていました。


そして始まる腕立て伏せ。

当然1,000どころか100も出来ず、やがて動けなくなります。

すると班長は立ち上がり、私の腰を引き上げて体勢を戻させます。

そしてまた目の前で腕立ての姿勢を取り、


「腕立てはこうだろうが! 何やってんだ! 声が小さい!」


等と怒鳴り散らすのです。


周りの同期は遠巻きに見ていたものの、他の班長にどやされ、自分の仕事に戻っていきました。

結局、完全に動けなくなるまで70回程度やることになりました。

「今日はこれで許してやる、まだ入ったばかりだしな」

その言葉で、その場はお開きになりました。

そのあとの私の腕はカマキリのように縮こまり、同期に伸ばしてもらったものです。

そして班長はというと、私を解放した後で別の同期の不手際を見つけ、さらに一緒に腕立てを始めたのでした。

あれは化け物だと思いましたね。


反省に腕立て伏せをするのは2つの意味で効果的です。

陸上自衛隊HPより引用
陸上自衛隊HPより引用

旧日本軍では、新人のミスに対しては鉄拳制裁をするのが常識でした。

自衛隊も警察予備隊として発足した当初や、

自衛隊になってからもしばらくはその伝統を引き継いでいたようです。


確かに、しつけにおいて体罰というのはある程度有効ですが、


殴ったらそれでお終いになってしまうのも体罰の特徴です


ここからは、あくまで私の考えですが…

腕立て伏せというのは体罰に比べて以下のメリットがあります。


①反省している時間が長いうえに、自発的に動作する。

指導の為に殴られるというのは受動的なものであり、

その間は自分を省みることはしません。

殴られることによる短時間の苦痛に耐えることだけに集中してしまいます。

これでは、反省というよりは指導者の憂さ晴らしだったり、

指導してるよという周りに対するアピールにしかなりません。

そして殴られた者には反発心や憎しみしか生まれないのです。

しかし、腕立て伏せを何十回何百回としている時間というのは、

自分のしでかした過ちについて考える時間としては十分に長く

後悔と共に身体に刻まれる苦痛の大きさも十分な物です。

そして、何より班長や指導者も同じことを同じだけするのです。

場合によっては連帯責任として班員だけでなく、区隊全員で誰かのミスに対する反省をすることも珍しくありません。

そういうことを自分の意志で身体を動かして行うことは、

「反省」として深く心に刻まれると、私の体験上、そう思います。


②体力錬成も兼ねられる。

こちらはいたってシンプル。

腕立て伏せというのは、そもそもは筋トレの一種目です。

それを何度も繰り返せば、当然筋トレとしての効果は絶大です。(やりすぎの感もありますが)

後述しますが、自衛隊というところは、思った以上にシステマティックに動いています。

行動のすべてに理由があり、考えのすべてに理由が求められます。

税金で動いている組織という特性与えられた責務の大きさから、

思い付きや意味のないことをする余裕はありません。

特に、自衛官のヒヨコを育てる教育隊ではそれが徹底されています。

一見意味のないことでも、指導項目のすべてに理由が無ければいけません。

恐らく誰もが何度もすることになるであろう腕立て伏せという反省方法は、

反省させる効果と身体を鍛える効果の両方を効率よく得られる反省方法なのです。

厳しい指導には当然理由があります。

陸上自衛隊HPより引用

先にお話ししましたように、

自衛隊には無駄なことをすることは許されていません。

当然、新隊員に対する指導もそうです。

それでは、なぜここまで厳しい指導がされるのかをお話しします。

上記でも少し出ましたが、自衛隊は税金で運用されている組織で、

自衛官は特別職国家公務員の身分を持ちます。

しかし、税金で運用されているから無駄が許されない、ミスが許されないというのは、

一つの要素にすぎません。

自衛隊の指導の厳しさについては、税金云々より大切な要素があるのです。

それは、自衛隊の主任務が国防だからです

国防とは国を守ることであり、国というのは数多の人々の集合体です。

自衛官の宣誓には以下のような文言があります。


事に臨んでは危険を顧みず、

身をもつて責務の完遂に務め、

もつて国民の負託にこたえることを誓います。


自衛官は有事の際には、剣となり盾となり、国民及び国を守ることを命がけで実行する必要があるのです。

しかしこれは、隊員自身の命を大切にすることと相反しません。

自衛官が活躍する状況というのは、平時の常識が全く通用しない状況です。

そんな状況では、訓練に訓練を重ね、

身体に覚えこませた動きや

脳に染み込ませた考え方以外は出来ないでしょう。

つまり、日頃の生活ひとつ取っても、有事の際にはスムーズにできるとは限りません。


あらゆる行動をどんな状況でも行えるようにするのが、教育隊での指導なのです。


訓練とは戦闘訓練だけではありません。

運転が上手いからと言って、レースで勝てるとは限らないのと同様、

戦闘技能だけが自衛隊に求められる能力ではないのです。

まとめ

陸上自衛隊HPより引用

どんな仕事も、準備8割本番2割といいますが、

自衛隊も正に同じです。

いつ来るのか、本当に来るのか分からない有事にそなえ日々訓練に励み

いざ有事となった際は、日本で唯一組織的に対応できる自衛隊。

それを支えるのは、確実な能力を持った自衛官であり、

求められる能力は決して特別な物ではありません。


どんな状況でもいつも通り動ける。


ただそれを追及するための指導が、自衛隊では行われているのです。


これから教育隊に入る方も、

教育中には あまりに理不尽だと怒りたくなるような指導を受けると思います。


しかし、それらに無駄なことは一切ないのです。

最初にお伝えした通り、教育隊が終わると余裕のある生活が待っています。

残業も殆どなく、課業終了後は殆ど自由時間です。

(外出の自由が得られるのはもう少し先ですが)


それは甘やかされているのではなく、

教育隊で十分鍛えられ、厳しく取り締まる必要が無くなったことを意味します。


こういった理由があることを意識していれば、

辛い指導を受けた時も腐ることなく頑張れるのではないでしょうか。

そして一人前の自衛官になり、教育終了後もだらけることなく頑張っていただけると嬉しいです。

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