【究極の男女平等】スターシップ・トゥルーパーズの社会制度の解説

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過激派フェミニスト大歓喜

究極の男女平等社会を描く傑作SF映画


スターシップトゥルーパーズ


はい、冗談的表現です。


この記事では、カルト的人気を誇るスターシップ・トゥルーパーズの1作目をもとに、作中世界の解説をしていきます。


もっと知りたいですか?【Yes/No】


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スターシップ・トゥルーパーズとは

宇宙の戦士というSF小説を原作にして製作されたSF映画です。


バグズと呼ばれる昆虫型エイリアンと地球人類の戦いを描いています。


ちなみに、原作小説とは一部の登場人物設定を除いて関連性は薄いです。


小説と映画は全くの別物として楽しめます。


作中世界の解説

端的に言えば、登場人物たちはユートピアだと思っていますが、実際にはディストピアの世界です。


概要

三度目の世界大戦を経験したのち、人類は一つの答えにたどり着きました。


それは、民主主義では平和を作ることはできず、ただ暴力によってのみ平和は維持できるという考えです。


話し合いなどは暴力の前には無力であり、迫りくる暴力に対抗できるのはそれを凌駕する圧倒的暴力だけである。


こういった考え方が社会の基盤にあり、学校では道徳の授業でそのような教育がなされます。


そして、作中の世界を支配している地球連邦政府は、その考えを実行に移すことで人類を一つの種族として統一しているのです。


積極的に他惑星に侵略をかけ、植民地を獲得しています。


その結果、バグズとの全面戦争に突入しましたが、暴力には暴力で対抗するのが最善なのでやることはただ一つですね。


もちろん、その考えに異を唱えるのは自由ですが、反戦主義者は平和を乱す危険な存在であるため基本的には死刑になります。

ちなみに死刑の様子はTV中継されて見せしめとなります。


唯一の差別ポイント

上述のように過激な考えが根底の社会ですが、市民生活レベルで見ると決して悪くはない世界です。


人々は一つの要素を除いてほぼ完全に平等に扱われます。


男女の性差はもちろん、人種や年齢、身体的特徴での差別はありません。


唯一といえる差別ポイントは、軍歴の有無だけです。


軍歴のあるものは市民、ないものは一般民と呼ばれます。

軍属になることで選挙権を得られたり、学費の免除や出産制限数の撤廃などの特権を得られます。


逆に言えばそれだけの違いであり、市民と一般民の生活に大差はありませんし、その他に優遇されることもありません。

一般民だからといって蔑ろにされることはないのです。


選挙に行かず、大学は自費で入学もしくは高卒で就職し、子供は決められた数だけ産む生活をするのであれば、市民と一般民の生活レベルに違いはありません。


このように、市民生活に見た目上負担をかけることがないので、ディストピアであるにもかかわらず、人々はユートピアに住んでいると信じ切っているのです。


そして、その考えは終始覆ることはありません。


真に平等な社会

上述の通り、軍歴のほかにはあらゆる差別がされません。

以下に具体的な事例を紹介します。


男女平等について

主人公のリコは高校卒業後の進路として軍に入隊しますが、特別な才能もなければ成績も平凡だったため、一般的な部隊である機動歩兵に配属されます。


数十名の同期と一緒に基礎教育訓練を受けるのですが、当然男女混合です。


宿舎はもちろんシャワールームも男女混合、戦闘訓練も男女合同で全く同じペースで行われます。


女だから装備を軽く、男だから重装備といったような違いはありません。

当然男だから厳しくしたり、女だから優しくしたりなどの心づかい差別もありません。


作中では教官に勝負を挑んだヒロインの一人が締め堕とされています


文句の一つも出ないほどの平等っぷりです。


他にも、反戦主義者に死刑を言い渡した裁判長も女性ですし、軍艦の艦長も女性でした。

能力さえあれば男女の別なく認められる社会だということがよく分かります。


身体的差別について

バグズとの戦闘もあり、身体を欠損している軍人や退役軍人が多いのもこの世界の特徴です。


しかし、だからと言って不遇を囲うことはありません。


まず、リコの高校の恩師であるラズチャック先生は左腕を失っていますが、断面を隠すことなく教鞭をとります。

さらに戦争が激化すると、義手を取り付けて軍に復帰することも認められます。


他にも生物の先生は目が見えませんが、教師として活躍しています。


リコが入隊するときに事務処理をしていた軍人は、両足と片腕を失っていますが事務仕事を任されています。


必要な能力を発揮できるのであればどんな身体的特徴を持っていても仕事を任せられ、そしてそんな風景が当たり前の世界なのです。


身体障碍者だからと言って人から奇異の目で見られることも無く、職務に必要な能力さえあれば業務に携わることができるのです。


健常者と何ら変わらない判断基準のもとに、すべての人々が扱われています。


まとめ

スターシップトゥルーパーズという作品は、物語のラストで軍の募集用PR映画、つまりは劇中劇であることが分かります。


そのためリコを始めとしたキャラクターの活躍はフィクションの部分もあるのですが、作中社会の基本的な情報はPR映画と変わりありません。


この世界の人々は、幼少期から第三次世界大戦の原因は民主主義の不完全性であり、真の平和を維持するには武力による管理が必要だと刷り込まれます。


そして地球連邦政府は軍歴の有無のみが唯一の差別要素であり、かといって一般民でも不自由なく生活ができる社会を作り出しました。


軍歴が無くても不自由なく生きていけるが、軍歴があればより豊かに生きやすくなるという絶妙なバランスにしているのです。


徴兵による強制的な人員確保では、兵士の指揮を維持することが非常に難しいです。

その点、この世界では軍に所属することの正当性やメリットを刷り込むことで、自発的に軍に入隊する若者を確保しやすくなっていると言えます。


社会の体制について、どんな主義が正しいのかは私には分かりません。


少なくとも現行の体制が完璧ではないのだろうなと推察するのみです。


しかし、唯一つ言えるのは、スターシップ・トゥルーパーズの世界は現実世界が内包している差別問題を解消しており、その点においては優れていると考えられるということです。


もっと知りたいですか?【Yes/No】

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