みなさんは金縛りにあったことはありますか?
私は一時期よくかかっていました。
夜中にふと目覚めて始まることもあれば、寝入りる直前に始まることもあります。
異常な怪音が聞こえ、不気味な人影が見えます。
これが本当に怖い。
しかし、私は一度だけ金縛りの末に、幽霊?を撃退したことがあります。
その時のお話をさせていただこうと思います。
※深刻な心霊現象も中にはあると思いますし、心身に悪影響が出ているなら専門家に相談したほうがいいです。私のしたことが解決に繋がるかはわかりません。まずは病院にかかることをお勧めします。
金縛りにかかるとどんな経験をするのか
金縛りにかかったことのない方向けに、どのようなプロセスを踏んでいくのか説明させていただきます。(あくまで私の場合)
- 眠っている時、あるいは寝入る直前に、ふと目が覚める。
- 脳が完全に目覚めているが、体が動かない。(目がかろうじて開くくらい)
- 体が動かないことと息苦しさから恐怖を感じる。
- 怖いと思ったその瞬間、耳鳴りや重低音の謎の音が聞こえだす。
- 音がどんどん激しくなるが、体は動かず起き上がることもできない。
- 薄目が開くと扉が少し開いていくように見える、あるいはそばに人影が見える。
- 人影がだんだんと近づいてきて、飛び起きるか、気づくと朝になっている。
金縛りの始まりから終わりまでは、おおむね上記のような流れです。
金縛りにかかっていた頃の私の状況
少しだけ現実的な話をさせてもらうと、金縛りは疲労が蓄積している時に起こりやすいとされています。
当時の私は、転職後に勤めた会社が結構ブラックで、日が変わる頃に家に帰っては寝るだけという生活をしていました。
今はさらに転職をしてずっとマシな状況なのですが、あの頃は本当に疲れていましたので、金縛りにあってもおかしくない状況だったのでしょう。
そして、疲労が溜まると誰もがイライラすると思います。
もれなく私もイライラしており、金縛りの最中は本当に怖いのですが、
この現象には非常に憤りを感じていました。
なにしろ、ただでさえ少ない睡眠時間が削られ、日中は眠たくなり、さらに夜の金縛り中は非常に大きい恐怖を感じさせられていたのです。
なんとか金縛りを解消できないか、仕事の合間に色々と調べて対策してみました。
体力が尽きてから眠る
身体は疲れて(眠っている)のに、脳が半端に覚醒しているのが金縛り状態と言われています。
ならば脳も起きないほどに疲れてから眠ればいいじゃないと考えた私だったのですが、
よく考えるまでもなく、朝の6時から23時ごろまで仕事をして、帰宅後に簡単にご飯を食べシャワーを浴び、パジャマがわりに仕事着をきて眠るという生活をしていた私は
とうの昔に疲れ切っていたのです。
脳を疲れさせようと勉強でもするかと一瞬だけ血迷いましたが、
そもそもこの対策自体が新たな疲労の原因になると思い至りました。
結局この案を採用することはありませんでした(採用できませんでした)。
お酒の力で眠る
当時も今も、私の大好きなものの一つがお酒です。
もしかしたら知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、お酒というのは飲んで酔いが回ると眠たくなるのです。
その力を使えば、楽しくお酒を飲める上にぐっすりと眠れるじゃないかという馬鹿な嬉しい発想をしてしまったのでした。
当時の勤務先と借りていたアパートは車で5分くらいの場所でしたので、退社後はすぐに帰宅できる環境でした。
23時に退社しても、すぐに晩酌を始められるのです。
とはいえ、時間に余裕があるわけではないので、手を出したのがストロング系の酎ハイでした。
結果何が起こったかというと
翌日の目覚めが悪くなりました。
二日酔いとはならないものの、胃もたれをし若干気持ち悪く、お腹の具合も悪くなりました。
確かに金縛りになることは無くなりましたが、結局パフォーマンスを落とすことになってしまいました。
とはいえ、お酒を飲むのは楽しかったので少しの間この対策は続けていました。
暴力で解決する
いろいろなことをしながら、生活のほとんどを仕事に費やし命を削っていた私は、ついにキレてしまいました。
金縛りの頻度は減らず、だんだんと前兆がわかるようになってきました。(というより、なりそうだなと思うと金縛りになるというイメージですかね)
転職をする少し前で、色々限界だった私は、
「この幽霊野郎をブッ転がす」
と決断したのです。
学生時代に剣道をしていたのですが、一人暮らしの護身用に、気休めとして型稽古に使っていた木刀を持ってきていたのです。
完全に相手をヤるつもりで、木刀と共にベッドに入りました。
しかし、意気込んでいる時に限って金縛りは起こらない。
一緒に寝ている木刀を邪魔だなと思いながら数日が経過しました。
もしかしたら武器があるという安心感で深く眠れているのかもと思ったのも束の間、
またあの耳鳴りが始まったのです。
体は動かず、なんとも形容し難い恐ろしげな音と共に人影が迫ってきます。
凄まじい恐怖で木刀のことをなど忘れていたのですが、
ふと恐怖が一瞬だけ怒りに変わりました。
その瞬間、飛び起きることができた私は、足元に迫っていた人影に向けて片手で木刀を振り下ろしました。
剣道の技術など使わず、怒りに身を任せ殴りつけたのです。
ガツンと音が鳴り、脚側のベッドのフレーム(柵)に当たった木刀が跳ね返されました。
次の瞬間には、真っ暗な部屋で一人木刀を振り下ろした私がいるだけでした。
奇妙な満足感と共にその日はそのまま眠り、数時間後にはまた会社に行ったのでした。
まとめ
基本的に私は、賢くないものの理屈っぽいため、
金縛りの原理を知った時は納得し、幽霊の仕業ではないと考えているような人間です。
当時の私の生活リズムから考えても、質の悪い睡眠しか取れていなかったのは間違いありません。
いま記事を書きながら改めて考えても、金縛りやその時に見聞きした怪音や人影は夢の一種だったのだろうと思います。
脳が覚醒していると言っても全部の機能が働いていたわけでなく、半端に目覚めたことによる脳の誤作動だったのでしょう。
しかし、木刀を振り下ろしたのは間違いなく現実でした。(ベッドと木刀は傷物になってしまいました。)
そして殴りつけた時に見た幽霊?の驚いた顔もまた夢とは思えないのです。
結果、その後は金縛りに悩まされることは激減したので、
もしかしたら私にちょっかいを掛けていた相手を撃退することができたのかなと思っています。
まあ実際は転職が決まったことと、金縛りを撃退したというある種の自身から
ストレスが緩和されただけなのでしょうけれど。
なんて、それっぽくまとめようと思ったのですが、
やはり健康的な生活を送るのは非常に大切なことです。
金縛りを解決するために、夜な夜な来ている幽霊をもう一度冥土に送ってやるぞと意気込む精神状態はどう考えても異常です。
今思えば、やるべきだったのは、短期的に見れば仕事を休むことであり、中長期的に見れば健全な生活を送れるように転職活動を含めて生活を立て直すことだったのです。
金縛りは無理をさせていた自分の体からのSOSだったのかもしれません。
異常があった場合は安易な解決策や間違った改善をするのではなく、一旦冷静に真因を見極める必要があると思います。
やっぱりそれっぽくまとめてみましたが、要するに「こんな体験をしたことがあるんですよ」という記事でした。
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