スポンサーリンク

【子育て家庭向け】色覚検査のススメ【就職に影響あります】

スポンサーリンク
その他
引用元:https://www.allaboutvision.com/ja-jp/me-no-kensa/shikimou-test/
スポンサーリンク


あなたは色覚検査を受けたことはありますか?


従来は小学校の健康診断で色覚検査を行なっていましたが、平成14年より検査がされなくなりました。


色覚異常、色弱を障害として判断するのは差別につながり、うんたらかんたらという理由のようです。


今では、逆に先天的な色覚異常も持っていることを知らないことによる不利益があることが判明し、

学校に対して希望する生徒に対して検査を実施できるように文部科学省が通達を出しているようです。


私の世代は小学校の時にあの様々な色の粒々の集合体をみる検査をしまして、

自身が色弱であることが判明しました。


色覚異常というのは、日常生活において困ることというのはそれほど多くはないのですが、


実は就職にあたって大きな影響を与えることがあるのです。


この記事は、読まれている貴方はもとより、小さなお子さんがいる親御さん向けに、


色覚検査を受けることを強くお勧めする記事です。


Twitter:@tanshilog


スポンサーリンク

色覚異常とは


人間の脳は網膜に映り込んだ可視光線を分析し、造形や明暗、色を判断しています。


色覚異常は染色体異常の一種で、色を認識する能力が常人よりも鈍い、もしくは欠損している特徴のことを差します。


大きく以下の3類型に分かれています。

  • 1型色覚:に敏感な視細胞の機能に異常がある
  • 2型色覚:に敏感な視細胞の機能に異常がある
  • 3型色覚:に敏感な視細胞の機能に異常がある


分かりやすく例えを出すと、こんな感じでしょうか。

  • 1型だと赤色と黒色や茶色の見分けがつきにくい
  • 2型だと緑色と黄緑色や灰色の見分けがつきにくい
  • 3型だと青色と紫色や水色の見分けがつきにくい


まあ、こういう類型はされていますが、私の見え方では1-3型すべてが当てはまります。


私が小さいころに書いた絵は、


空は紫


木は赤


森は黄緑色


という具合になっています。


所詮は各個人の見え方なので、あなたと友達が同じ色を見ているかも分かりません。


もしかしたら私の様な色覚異常者が見ている色が正しいかもしれないのです。


そんな考えもあってか、上述のように従来行われていた学校での一斉色覚検査は廃止されてしまいました。

困ったこと体験談


私の様な軽度の色覚異常者が日常生活で困ることはあまりないと書きましたが、


もちろん全く困らないということではありません。


以下にその例をご紹介します。


私の個人的な感覚ですので、色覚異常者全員がそれに当てはまるかは分かりません。

もしかしたら「お前だけだよ」ということかもしれませんが、一つの参考事例としてご覧ください。


色を重視して生活していない


友達や家族と話しているときに何かを示すために


あの青い皿」や「さっき通った緑の車」や「あそこにいる赤い服の人


と色を大きな特徴として話すことは無いでしょうか。


私は、こういう指定のされ方をされると非常に困ります。


記憶の中に色という要素が残りにくいのです。


複雑な色を見分けるのが苦手なので、これまでの人生で何かを見ているときに色を意識してきませんでした。


もちろん、「この色は何色?」と指示して尋ねられれば、(同系色にぶれることはありますが)答えられます。


しかし、思い出すという作業になるとほとんど記憶に残っていないのです。


特に困ったのは、個人経営の料亭でバイトをさせてもらった際に、

食器を色で指定された時でした。


幸い、とても理解のある方たちで、自分が色弱であることを伝えると、

皿の模様や形、大きさで指示をしてくれたのでとても助かった思い出があります。



色の使い方が変だと言われる。


これは小学生のころの思い出です。


図工の時間や友達と絵をかいているときに、彩色がおかしいと言われてしまいました。


上述のように、私の絵は一般的な色使いではありません。


もう少し詳しく言うと、紫を青だと思っているのではなく、紫も青も同じに見えているのです。


なので、正しく青を使うこともあれば、紫を使ってしまうこともある、というブレが発生します。


ところで子供というのは良くも悪くも素直なもので、

私の色使いもバシバシ指摘します。


時にはバカにされたような言われ方もしました。


当時の私は自分の色使いの何がおかしいのか全く分からず

嫌な思いをしたこともあります。


しかし、小学4年生の時に色覚検査をしたことで、自分の見え方の特徴を知ることが出来ましたし、

友達も色覚異常というものがあるのだと知ってくれたのが大きかったです。


担任の先生も同級生に丁寧に説明してくれたため、こういうものなのだと意識することが出来たのはとても大きかったです。


そのあとは色を塗る際は色鉛筆や絵具に書かれている色の名前を見るようにして、一般的な色遣いを心がけることが出来ました。


あと余談ですが、

中学生の頃の美術の先生は、私の色使いを非常に気に入ってくれて独創的だと褒めてくれました。

別に独創的でもなく見えたままに書いただけなのですが、嬉しかったことを覚えています。


就職への影響

ここまで書いたのは、困りごとといっても些細なことで、私自身が気を付けたり、周りの人が気を使ってくれることで特に障害になることもなものでした。


どちらかといえば視力が悪い人の方が困りごとは大きいでしょう


しかし、


就職においては一定のデメリットがあります。


色覚検査が採用にあたっての選考基準にある仕事の例として、

警察官や消防士、自衛官があります。


警察や消防は所轄の都道府県の各基準により、合格ラインの色弱強度が違うそうですし、

自衛隊は私も試験に受かっていますので、全く不可というわけではないのでしょうが、

それでも選考時の不利な要素になることは変わりません。


しかし、色覚異常があることで完全にシャットアウトされてしまう業種があります。


その代表例が、飛行機のパイロットです。


民間、官公庁問わず、パイロットになるために試験において、色覚が正常であることが求められています。


理由は言わずもがなですが、無数の計器類を素早く読み取る必要があり、万が一に異常に気付かず事故を起こしてしまった際の被害が尋常ではないからです。


私も、周囲の光の具合や角度によって、赤色のランプが見えにくかったりするので、この制限は致し方ないものだと思っています。


しかし、色覚異常があることを知らないばかりに、

パイロットになるという夢を叶えるために並々ならぬ努力をしたにもかかわらず、


自分にはどうすることもできない理由でパイロットになれないことが判明するという痛ましい事例があるようです。


もし子供のころから色覚異常について知っていれば、少なくとも別の道を選ぶことができたでしょう。


まとめ

かつては学校の健康診断で皆が色覚検査を受けていましたが、

今では希望しなければ受ける機会がありません。


先天性の場合は、


自分の色の見え方が他の人と違うと自力で気付くのは、ほぼ不可能です。


しかも、色覚異常の原因は遺伝子的なものが大半なので、投薬や手術で矯正するということはできません。


私自身、色覚異常は決して障害だとは思っていません。


しかし、自分が色覚異常があることを知っていようと知っていまいと、自分の持つ変えられない要素として存在し続けます。


そうであるならば、自分のことを正しく知り、将来を考えるという観点からも、色覚検査は受けるべきだと考えています。


検査自体は、特に難しくもなければ痛みもありません。


通称「石原式」と呼ばれる検査表を目視するのみです。


色覚異常だという診断をされたところでデメリットはありません。


診断に関わらず、本人にはそのように世界が見えているのですがら。


それどころか、自分のことをより正しく知ることによるメリットの方が大きいはずです。


本格的な診察を受ける前に、参考に下記の書籍のご使用をお勧めします。


この製品は読み取る図式にはひらがなを記載しており、

小さなお子さんでも視認しやすいかと思います。


こちらの使用で異常が疑われるようでしたら検査を受ける目安になるかと思います。


ちなみに、色覚検査の図を紹介しているWebサイトもたくさんありますが、


スマホやPCの環境によって見え方が大きく変わりますのでお勧めしません。


出来るだけご紹介した専用の物か医師による検査をお勧めします。


自分の子供の将来を土壇場で不必要に狭めないためにも、


子供の持つ身体的な特徴を正しく知ることは非常に重要だと思います。


この記事が参考になれば幸いです。



Twitter:@tanshilog

コメント

タイトルとURLをコピーしました